Wednesday, March 19, 2014
国連に日本のヘイト・スピーチを訴える
この1週間ほどジュネーヴは快晴続きですっかり春らしくなってきた。つい先日まで茶色だった景色が緑になってきた。
3月19日午前、国連人権理事会はマイノリティ・フォーラムに関する審議を行った。「マイノリティの権利の独立専門家」はリタ・イザク。彼女はロマで、国連人権高等弁務官事務所の人権活動家育成プログラムを経て、人権専門家なにった秘蔵っ子だ。初代のゲイ・マクドゥーガルを引き継いで、マイノリティの権利の独立専門家になって活躍している。
NGOの国際人権活動日本委員会(JWCHR、前田朗)は、日本のヘイト・スピーチについて次のように報告した。
<3月8日、浦和レッズの試合で「Japanese Only」という横断幕が掲げられた。自分たちの聖域に外国人は入るなという意思表示であった。他方、東京周辺の36図書館で「アンネの日記」が282冊も破られた。日本が歴史から目を背けていることの一例である。先月末、アメリカ国務省が公表した人権年次報告書は、日本におけるコリアンに対するヘイト・スピーチを取り上げた。日本では在住コリアンに対するヘイト・スピーチ・デモが悪化している。昨年、右翼デモはコリアンを「ゴキブリ」と呼び、「日本から追い出せ」「コリアンを殺せ」と叫んでいる。2012年、国連人権理事会の普遍的定期審査で、日本にヘイト・クライム法をつくるよう勧告がなされた。2010年、人種差別撤廃委員会も同様の勧告をした。去年、国際社会権委員会は、「慰安婦」に対するヘイト・スピーチや憎悪の表明を予防するために教育せよと勧告した。しかし、日本政府はヘイト・クライム、ヘイト・スピーチを表現の自由と称して、何の措置も講じていない。>
発言終了後、韓国政府一等書記官がやってきて話した。先週の私の発言(「慰安婦」問題の国際メモリアルデーをつくろう)を東京の大使館に送った、とのことだ。話している横を日本の参事官が睨みながら通り過ぎた。
今回の人権理事会での発言はこれをもってすべて終わった。ほっと一息。という訳で、夜は赤い悪魔のラベルが素敵なNoir Divin, Domaine du Paradis,Satigny Geneve,2012.