前田朗Blog
Sunday, March 15, 2015
ヘイト・スピーチ研究文献(10-7)「真実・正義・補償に関する特別報告書」の紹介(7)
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7 訴追戦略の設計における被害者参加 特別報告者によると、移行期司法への被害者参加の重要性が強調されるようになってきた。国際人権法と原則は、司法メカニズムへの被害者の参加、特に司法へのアクセスや実効的な補償の権利を規定している。被害者の特別な地位を国際レベルで認知する...
戦後日本の「核イメージ」史のスケッチ
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山本昭宏『核と日本人――ヒロシマ・ゴジラ・フクシマ』(中公新書、2015) 唯一の被爆国日本で、核の軍事利用から「核の平和利用」への道がいかに敷かれたかはこれまで多くの研究が出されてきた。本書は同じ問題を、歴史社会学的にとらえ返す。報道、世論、知識人の発言だけではなく、...
Friday, March 13, 2015
国連人権理事会第28会期(5)「慰安婦」問題を訴える
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3月13日、NGOの国際人権活動日本委員会(JWCHR、前田朗)は、議題2&3の一般討論において次のような発言を行った。 <われわれは20年以上、日本軍「慰安婦」問題の状況について国連人権メカニズムに報告してきた。1991年、韓国の金学順さんが最初にカムアウトし、日本軍...
ヘイト・スピーチ研究文献(10-6)「真実・正義・補償に関する特別報告書」の紹介(6)
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ヘイト・スピーチ研究文献(10-6)「真実・正義・補償に関する特別報告書」の紹介(6) 6 効果的な優先戦略のための基準と制度の用意 特別報告者は、侵害を許してしまう構造を解体することを提言しつつ、効果的な優先戦略のための基準について論じる。その際、検察官の独...
Thursday, March 12, 2015
パウル・クレー・センター散歩
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今年もまたパウル・クレー・センターを訪れた。いつもはベルン駅から「クレーへの道」をのんびり歩く。クレーが通った学校や、ベルンの中心のミュンスターを見て回ってセンターへ。今回は真直ぐバスでやってきた。 1階のホールは、ヘンリー・ムーア展だった。20世紀イギリスを代表する彫...
Wednesday, March 11, 2015
名画の見方はまだまだありそう
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高階秀爾『誰も知らない「名画の見方」』(小学館101ビジュアル新書) 新書がどんどん増えてきたが、これは知らなかった。101ビジュアル新書、意味がよくわからない。アートのシリーズが14冊出ているようで、図版、写真満載の新書シリーズ。美術史の第一人者(が何人日本にいるの...
Tuesday, March 10, 2015
ヘイト・スピーチ研究文献(10-5)「真実・正義・補償に関する特別報告書」の紹介(5)
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5 効果的な優先戦略の諸要素 特別報告者によると、優先戦略は、大規模人権侵害の嫌疑を受けた者を訴追する規則を定義する管轄権の中で、事案を分類・整理する判断から明らかにされる。特別報告書は特定の優先戦略の採用を提示したり、異なる諸要素の優先順位を示すことはしないが、諸要因...
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