20日、国連欧州本部でNGOの国際平和メッセンジャー都市協会主催のサイドイベント「人権と平和」が開催された。例年、9月21日ころに開催されているという。参加者は120名ほどだが、その大半は平和ツアーでジュネーヴにやってきた人たち。アメリカ、ポーランド、デンマーク、コンゴ、コスタリカ、コロンビア、パレスチナなど各国から。隣に座った女性はカリフォルニアの人で初参加だが、例年やっていると言っていた。議長はリカルド・エスピノーサ。彼はコロンビア出身で、国連経済社会理事会のNGO資格委員会事務局に勤めていた。オランダの対日道義請求財団のアドリアンセン・シュミットさんの親せきだ。クリスチャン・ホルスト(ユネスコ)は平和教育の普遍性と文化の多様性について話した。マヌエル・ポラーレンス(コスタリカ政府)はコスタリカの軍隊廃止の経過に触れ、平和と調和の重要性、世界の軍事費と他方で増える貧困について語った。L.ルポリ(メッセンジャー都市メンバー)は平和への権利宣言案の作成過程を振り返った。カトリーム・ベックマン(国際赤十字)は平和教育は知識ではなくライフスキルであり、平和教育はスキルとバリューの形成だと語った。とてもアジ演説がうまくて、拍手喝采。青年平和構築ネットワークのオリバーなんとかは、平和構築と市民社会について語った。ホセ・ルイス・ゴメス(スペイン国際人権法協会)は平和教育について話す中で、知る権利との関係で漫画「はだしのゲン」に触れた。笹本潤(弁護士、日本国際法律家協会)は9条と憲法前文の平和的生存権が日本の平和運動を支えてきたことを説明した。