Monday, August 28, 2023

軍隊のない国を訪ねて9.16つくば市

軍隊のない国を訪ねて

軍隊は命を守らず 自国民さえ殺す

前田朗講演会

 

9月16日(土)13301600

つくば市 バーク(BARK)スタジオ

zoom配信有 

参加費800

 

コスタリカのように軍隊のない国は、世界に27カ国もあります。

その全ての国を自分の足で踏破取材して著書にまとめられた

前田朗先生からお話を聞かせて頂き、
平和の作り方について学び、考えたいと思います。

 

主催:軍拡NO!女たちの会茨城 

HPhttps://atcube8.main.jp/13

 

電話、メール、HPから参加のお申込みをして下さい。

(お名前・連絡先・ご住所明記) 
お問合せ・申込み 

長田満江  090−7845−6599 osada3220@nifty.com
小張佐恵子 090−9108−0464 saekoobari@gmail.com
小林納深子 090−1258−9868 sasuke.namiko@ezweb.ne.jp  
zoom
配信は9月15日までに euijung@naver.com へお申込み下さい。

受付後URLをお知らせします。

 

前田 朗 プロフィール
1955
年札幌生まれ。東京造形大学名誉教授、朝鮮大学校法律学科講師、日本民主法律家協会理事、救援連絡センター運営委員。アフガニスタン戦争やイラク戦争の米軍の戦争犯罪を裁く民衆法廷運動を呼びかけ組織した。原発民衆法廷判事を務める(201213)著書『軍隊のない国家』日本評論社『国民を殺す国家』耕文社『ヘイト・スピーチ法研究要綱』『憲法9条再入門』三一書房『メディアと市民』『旅する平和学』彩流社 共著『原発民衆法廷』三一書房「『脱原発の哲学』は語る」『福島原発集団訴訟の判決を巡って』読書人

Saturday, August 12, 2023

関東大震災 100 年 朝鮮人虐殺犠牲者の追悼と責任追及の行動

関東大震災 100 年 朝鮮人虐殺犠牲者の追悼と責任追及の行動

【追悼と責任追求の行動】

①追悼式典

 日時:20239 1 ()11 時開会

 会場:横網町公園 ( 都営線両国駅下車 )

 主催:朝鮮人強制連行真相調査団他

②朝鮮人虐殺犠牲者追悼集会

 日時:20239 1 () 開場18時、開会1830

 会場:銀座ブロッサム中央会館 (地下鉄新富町駅、東銀座駅下車)

 主催:朝鮮人虐殺犠牲者追悼と責任追及の行動実行委員会

③「朝鮮人虐殺犠牲者追悼と責任追及の行動 国際シンポジウム」

  日時:202392()開場13時、開会1330

  会場:連合会館2階・大会議室(千代田区神田駿河台3-2-11

  主催:朝鮮人虐殺犠牲者追悼と責任追及の行動実行委員会

 

<シンポジウムの主な報告>

①「関東大震災時の朝鮮人虐殺と否定論の諸問題」鄭栄桓(明治学院大学教授)

②「在日朝鮮人運動による関東大震災朝鮮人虐殺の真相究明・責任追及」鄭永寿(朝鮮大学校講師)

③「二つの国の作家が観た関東大震災と朝鮮人虐殺」金應教(淑明女子大学校教授)

④「米国における虐殺否定論とジェノサイドへの対応」イ・ジニ(米国イースタン・イリノイ大学教授)

⑤「国際法から見た関東大震災ジェノサイド」前田朗(東京造形大学名誉教授)

映画『1923ジェノサイド 朝鮮人虐殺100年の歴史否定』(仮題)初公開

 映画1923ジェノサイド 朝鮮人虐殺100年の歴史否定』(仮題)初公開

8月21日(月)~27日(日)

[入場料金]12作品での料金)

一般 1,300円。

シネマハウス大塚

https://cinemahouseotsuka.com/event/%e3%80%8e1923%e3%82%b8%e3%82%a7%e3%83%8e%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%89%e3%80%80%e6%9c%9d%e9%ae%ae%e4%ba%ba%e8%99%90%e6%ae%ba100%e5%b9%b4%e3%81%ae%e6%ad%b4%e5%8f%b2%e5%90%a6%e5%ae%9a%e3%80%8f%ef%bc%88/

 

[上映作品とスケジュール]

8/21(月) 18:3019:28 『隠された爪跡』 関東大震災朝鮮人虐殺記録映画

     19:3020:00   トーク

     20:1021:20 『1923ジェノサイド 朝鮮人虐殺100年の歴史否定』(仮題)

*私もコリアン・ジェノサイドについてトークの予定です(8/21)。

Tuesday, August 08, 2023

コリアンジェノサイド論 in札幌

コリアンジェノサイド論

関東大震災朝鮮人虐殺の国際法


8月26日(土)18:3021:00(開場18:00

会場 札幌エルプラザ  4階大研修室AB

(札幌市北区北8西3)

※JR札幌駅北口地下通路直結

講師:前田 朗

参加費:一般1,000

25歳以下500

※当日、会場にて受付ます(予約不要)

 

今年は関東大震災朝鮮人虐殺100周年にあたります。事件は関東大震災という非常時に起きた虐殺ですが、同時にそれは朝鮮植民地支配下における植民地ジェノサイドの延長でした。東学農民革命や3.1独立運動に対する弾圧と虐殺の歴史と直接つながっています。

 今回、『ジェノサイド論』などの著書をもつ前田朗さんをお迎えし、ジェノサイドの国際法的側面を踏まえつつ、関東大震災朝鮮人虐殺の世界史的なとらえ直しの必要性を考えます。

【主催】

札幌市に人種差別撤廃条例をつくる市民会議

問合先:Tel.090-6446-3974(チョキムシガン)

syu@sapporoyu.org(さっぽろ自由学校 遊)

コリアン・ジェノサイドを考える――国際法から見た関東大震災朝鮮人虐殺

 【第95回東アジア近現代史連続セミナー】

「コリアン・ジェノサイドを考える――国際法から見た関東大震災朝鮮人虐殺」

(前田朗さん/東京造形大学名誉教授)

日時 819日(土)13:4516:30

会場 ココネリ3階 ホール(西武池袋線 練馬駅 北口隣接)

https://www.coconeri.jp/access.html

ZOOM参加者申し込み先:

https://east-asian-history-0819.peatix.com/view

参加費 ZOOM 600円(見逃し配信あり)、来場 700円(ZOOM・来場ともに高校生以下無料)

※高校生以下の方は、watanabeyosuke@hotmail.comまでお申し込みください。

 

ZOOMでの参加をご希望の方は、上記の申し込み先リンクから入り、画面右下の「チケットを申し込む」(あるいは「GET TICKET」)をクリックして、料金をお支払いください。お支払いが済むとセミナー前日にリマインド(再確認)のメールが届きます。届いたメールにある「イベント視聴ページに移動」をクリックし、さらに「イベントに参加」をクリックするとセミナーのZOOM配信を視聴できます。

お問い合わせは、渡辺(watanabeyosuke@hotmail.com)あるいは大柳(090-2737-5311neri_9jo@yahoo.co.jp)までご連絡ください。

Friday, August 04, 2023

「レイシズム憲法を超えて」

 本日午後開催予定の日本民主法律家協会・第62回定時総会に出席できないため、『議案書』に「紙上発言」という形で掲載してもらった私の文章を紹介します。

ずっと以前から主張してきたことですが、あまりストレートには打ち出してきませんでした。今回はずばり「レイシズム憲法」と銘打って、日本国憲法には平和主義とレイシズムが同居していること、この矛盾をどう解消するかの議論が十分なされてこなかったことを指摘しています。

平和憲法学・民主主義憲法学と言いながら、同時にレイシズム憲法学です。だからこそ多くのリベラル派の憲法学者が懸命になってヘイト・スピーチを擁護してきたのです。


************************************


日本民主法律家協会・第62回定時総会議案書

202385

総会・紙上発言

 

レイシズム憲法を超えて

前田 朗(朝鮮大学校非常勤講師)

 

 もはや年中行事と化してしまったので誰も驚かないが、日本のジェンダーギャップ指数が世界一四六カ国中一二五位となった(世界経済フォーラム)。過去最低の数字で、ほぼ定位置(低位置)となった。しかし、日本政府にも社会にもこの状況を変えようとする意思がまったく見られない。誰もが安穏としているようだ。

 ジェンダーギャップだけではない。副首相が「セクハラは犯罪でない」と公言し、職場における女性差別は温存・再生産され、インターネット上の差別が女性に深刻な被害を与えている。この国では性差別は所与の前提である。家父長制は根深く、小手先の措置を繰り返しても現実は容易に変わらない。

 あらゆる差別が容認され、政府によって組織化され、マイノリティを圧し潰す。二〇二三年の入管法改悪とLGBT理解増進法により、難民・移住者差別と性的マイノリティ差別が改めて念入りに法制化された。ヘイト・クライムとヘイト・スピーチがどれだけ激化しても、マイノリティ権利保護の主張は猛烈に非難され、マジョリティの専制が固定化される。

 性差別とレイシズムと家父長制の日本社会を担保するのが憲法政治であり、日本国憲法だ。自覚なきレイシズム憲法学がこれを後押しする。レイシズムと男性中心主義は近代国民国家の憲法に共通だが、この国ではさらに後ろ向きの憲法解釈が実践される。何しろ「人として認められる権利」(世界人権宣言)さえ認めないのが日本憲法学だ。

平和的生存権、戦争放棄、軍隊不保持の日本国憲法だが、残念ながら同時に象徴天皇制と外国人排除の憲法でもある。過去の戦争を反省したことになっているが、被害の反省であって加害の反省ではない。植民地支配への反省は見られない。戦争推進の要の天皇制を残存させた。家父長制の基軸としての天皇制には性差別が内包されている。平和主義とレイシズムが矛盾したまま同居しているのが日本国憲法だ。法の下の平等と女性差別が同居しているが、矛盾の解析がなされない。

憲法制定議会のための衆議院議員選挙(一九四五年一二月)は、沖縄県民と旧植民地出身者の選挙権を停止して実施された(古関彰一)。沖縄県民を排除して憲法第九条が制定され、在日朝鮮人を排除して「国民の基本的人権」が語られた。憲法学は異議を申し立てない。身分制と外国人排除の日本国憲法の下でジェンダーギャップが拡大し続けるのは自然なことである。

せっかくの平和憲法が日米安保軍事同盟によってズタズタにされている。平和主義は足蹴にされ、今や集団的自衛権の行使、敵基地攻撃論、戦時国家への武器供与と、何でもありの軍事国家が現出している。

民主主義法学は日本国憲法の平和主義と民主主義を発展させ、具体化するために努力を重ね、膨大な理論的成果を生んできた。しかし、現実は理論から遥か彼方に遠のいてしまった。理論が現実を拘束できていない。現実把握すらできていない疑いがある。まさに崖っぷちである。

それゆえ民主主義法学の課題は山のようにある。現実の中に胎生する日本的特殊性を切開し、近代の歪みそのものに遡及し、人として認められる権利と人間の尊厳という出発点に立つために、私たちは出直す必要がある。

憲法第九条を取り戻し平和憲法を活性化させることと、憲法第二四条を守りジェンダーギャップを埋めることが、ミリタリズムを押しとどめる民主主義法学の喫緊の課題となっている。