Friday, May 01, 2026

RAWAと連帯する会(東京)・学習会企画 フェミサイドとは何か

 RAWAと連帯する会(東京)・学習会企画

フェミサイドとは何か

――その原因と対策のために

 

 水戸事件や池袋事件のように、女性を標的とした殺人事件が続き、報道では「暴力的ストーカー」「ストーカー殺人」という言葉が使われています。国際的には「フェミサイド(femicide)」と呼ばれますが、日本ではフェミサイドという言葉が共有されていません。

 202511月、イタリアはフェミサイド刑法を制定しました。欧州で4つめの立法例とされ、数が少ないと報道されました。中南米では10数か国で制定されており、世界的にフェミサイド刑法制定の流れがあることが見落とされています。

 人を殺せば「殺人罪(homicide)」です。女性であるがゆえに標的とされた場合や、性暴力を伴う場合など、一定の場合にフェミサイド(ミソジニー殺人)として、刑罰を重くするのが国際的な流れです。

 日本では、女性が被害者の場合、加害者の罪が軽くなりかねません。かつてはそれが当たり前とされていました。女性被害者の事件は、捜査が十分になされないこともありました。フェミサイドは男性中心の思考が生み出した「男性問題」です。

 沖縄の米兵による性暴力殺人事件が適切に捜査されず、隠蔽されてきた疑いがあります。日米両国の「共犯」によるフェミサイドが起きているのに、放置されてきたのではないでしょうか。

 歴史的に、日本軍性奴隷制(慰安婦)問題では、性暴力に続く殺人事例も知られます。国家や軍隊が関与した性暴力事件が反省されないままです。

 アジアでもフェミサイド刑法が必要です。

例えばアフガニスタンでは、女性は少女から成人に至るまで自由と権利を大幅に制限され、暴力被害を受けてきました。「ジェンダー・アパルトヘイト」とも呼ばれる、組織的な女性の生命と身体に対する暴力犯罪です。ガザやイランの状況を見ても、フェミサイドを論じる必要性がわかります。

 フェミサイドとは何か。その原因はどのように考えられるか。各国における調査と研究はどのように進んだか。フェミサイドの法的定義はどのようなものか。各国のフェミサイド刑法はどのような特徴を有するか。国際人権法から見るとどう評価できるか。

 こうした点について、4回の学習会を開催します。

 

参加費(資料代含む):500

 

1回:26613日(土)14時~17

「女性に対する暴力」の問題領域

 

第2回:26627日(土)1830分~2030

フェミジェノサイドとは何か

     

第3回:26725日(土)1830分~2030

フェミサイド・ウオッチの現在

 

第4回:2688日(土)14時~17

フェミサイド刑法はどうあるべきか

 

会場:

東京ボランティア市民活動センター会議室(飯田橋RAMLA10階)

 

講師:前田 朗

<プロフィル>東京造形大学名誉教授(刑事人権論、戦争犯罪論)。RAWAと連帯する会共同代表、日本民主法律家協会理事、日本友和会理事、国際人権活動日本委員会運営委員、救援連絡センター運営委員。

著書に『戦争犯罪論』『ジェノサイド論』『人道に対する罪』『侵略と抵抗』(以上青木書店)『民衆法廷入門』『非国民がやってきた!』『国民を殺す国家』『パロディのパロディ――井上ひさし再入門』(以上耕文社)『軍隊のない国家』(日本評論社)『旅する平和学』(彩流社)『憲法9条再入門』『ヘイト・スピーチ法研究序説』『ヘイト・スピーチ法研究原論』『ヘイト・スピーチ法研究要綱』『コリアン・ジェノサイド』(以上三一書房)『人権再入門』(学習の友社)等。

共編著に『従軍慰安婦と歴史認識』(新興出版社)『文明と野蛮を超えて――わたしたちの東アジア歴史・人権・平和宣言』『平和への権利を世界に』(かもがわ出版)『「慰安婦」問題の現在』『ヘイト・クライムと植民地主義』『ジャーナリストたち』『希望と絶望の世界史』『憲法を取り戻す』(以上三一書房)『「慰安婦」問題・日韓「合意」を考える』『思想の廃墟から』(彩流社)『21世紀のグローバル・ファシズム』『平和とジェンダー正義を求めて――アフガニスタンに希望の灯火を』(耕文社)等。

訳書にラディカ・クマラスワミ『女性に対する暴力』(明石書店)ゲイ・マクドゥーガル『戦時性暴力を裁く』(凱風社)メロディ・チャビス『ミーナ――立ち上がるアフガニスタン女性』(耕文社)等。

 

*私も協賛します

伊藤和子(弁護士)

大森典子(弁護士)

岡野八代(同志社大学大学院教授)

清末愛砂(室蘭工業大学大学院教授)

辛淑玉(ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク共同代表)

杉浦ひとみ(弁護士)

高良さちか(参議院議員)

竹信三恵子(ジャーナリスト、和光大学名誉教授)

角田由紀子(弁護士)

福島みずほ(参議院議員)

 

 

主催:RAWAと連帯する会

共催:平和力フォーラム

E-mail: akira.maeda@jcom.zaq.ne.jp

電話:07023071071(前田)