部落解放同盟中央本部編『Q&A部落差別解消推進法』(解放出版社)
2016年12月に制定・施行された同法の解説で、14のQ&Aから成る。同法制定までの歴史を簡潔に振り返り、法規制の概要を説明する。今後に向けた課題も具体的に提起し、関係省庁に対する政策提言も行っている。
終始強調されているように、日本の法律として初めて「部落差別解消」という用語が用いられている。部落差別の存在を法律で認めたのも初めてなら、差別解消推進を明記したのも初めてである。
ヘイトスピーチ解消法と同様に「理念法」という限界を持つが、同法を活用してできることも数多いはずだ。同法の実効化に向けて各地での努力が始まる。
*
Q1:「部落差別解消推進法」の制定までの過程と背景を教えてください。
Q2:「部落差別解消推進法」にはどんなことが規定されていますか
Q3:「部落差別解消推進法」の意義と成果は何でしょうか
Q4:「部落差別解消推進法」制度をふまえた今後の課題は何でしょうか
Q5:この間の人権に関する法律制定について
Q6:「部落差別解消推進法」の周知徹底はどのようにしたらいいでしょうか
Q7:地方公共団体への政策提言はどのようにしたらいいでしょうか
Q8:部落差別解消に向けた相談体制の整備とは
Q9:部落差別解消に向けた教育の推進に関する基本方針・計画の策定について
Q10:部落差別解消に向けた啓発の推進に関する基本方針・計画の策定について
Q11:部落差別解消に向けた実態調査の具体化を求めるには
Q12:マイノリティ法(障害者差別解消法・ヘイトスピーチ解消法他)との連携強化とは
Q13:関係省庁に対する政策提言について
Q14:国会審議のいくつかの論点に関するQ&A