「関東大震災朝鮮人虐殺犠牲者遺族の声を聴く集い」
関東大震災朝鮮人ジェノサイド100年となった昨年、その国家責任を問う国会質問が通常国会および臨時国会において繰り返しなされました。しかし日本政府は、証拠書類を掲げて国家責任を追求する野党国会議員の質問に対して、全く無感動に、政府としては事実を確認できない、との答弁で一貫しました。
関東大震災虐殺の歴史研究家、山田昭次氏はその著書の中で、この関東大震災ジェノサイドの問題は、まず国家責任の問題であるが、同時に民衆責任の問題であることを指摘し、また一人ひとりがまず、自分自身を含めた民衆責任の問題意識を持ってこそ国家責任を追及する地平に立つことができる、と語っています。
しかし、私たちが何よりも忘れてはならないことは、あの大虐殺によって愛する家族を失ったご遺族方がこれまで101年間、家族の帰りを待ち続け、その家族が虐殺により命を落としたことを知った後も、どこにも訴える道が開かれず、悲しみと怒りの中、国家責任を追及する道を模索してきたことです。そのようなご遺族に寄り添い、その声を聴き、その地平からご遺族と共に国家の責任を追及していくことこそ、民衆責任のあり方ではないでしょうか。
そのために、朝鮮人虐殺から101年目の今年9月を迎えるにあたり、私たちは、韓国から来訪されたご遺族と在日コリアンの関係者からその切なる思いを聴く集いを開催いたします。
お話しくださるご遺族と関係者:
・曺光煥さん:韓国居昌郡在住(関東大震災虐殺犠牲者、曺権承氏の曾孫)
・尹峰雪さん:千葉県在住(虐殺目撃者の親族)
日時:2024年9月2日(月)午後3時~4時
会場:日比谷図書文化館コンベンションホール(B1)
東京都千代田区日比谷公園1-4(都営三田線内幸町駅A7出口、東京メトロ霞ケ関駅
C4/B2出口)
主催:「関東大震災朝鮮人虐殺犠牲者遺族の声を聴く集い」呼びかけ人一同
徐勝(韓国又石大学校東アジア平和研究所長)、金性済(牧師)、呉充功(映画監督)、米津篤八(翻訳家)、外村大(東京大学教授)、山本すみ子(関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼神奈川実行委員会代表)、西崎雅夫(一般社団法人「ほうせんか」理事)、前田朗(東京造形大学名誉教授)、飯山由貴(美術家)、FUNI(ラッパー)、安田浩一(ジャーナリスト)、鄭栄桓(明治学院大学教授)、石垣のりこ(参議院議員)、新井勝紘(専修大学教授)、高塚恵里子(文化センターアリラン金曜学習会)、金守珍(新宿梁山泊)、松岡みどり(俳優)、鄭剛憲、呉文子(エッセイスト)、加藤直樹(ジャーナリスト)、松岡節子、金時雨、藤本泰成(フォーラム平和・人権・環境顧問)、姜大興さんの想いを刻み未来に生かす集い実行委員会、埼玉・コリア21
以上(順不同、敬称略、2024年8月23日現在)
※午後5時より同会場にて、朝鮮人虐殺の史実に迫る呉充功監督『隠された爪跡』と新作プレビュー『名前のない墓碑──関東大震災朝鮮人虐殺100年の歴史否定』が上映されます。
(別途参加費1000円)