11月7日、東京しごとセンターで、平和力フォーラム主催の「表現の自由を考える 韓流と嫌韓流のはざまで」が開催されました。「 NHK番組改編問題、立川ビラ配り事件、映画「靖国」問題など、言論の自由にかかわる問題が次々と起きています。私たちは、一つ一つの事件が起きるたびに言論の自由が危ういのではないか、との思いを抱いてきました。メディアにかかわる人々の姿勢を見ていると、言論の責任がおざなりにされているのではないかとの不安もあります。他方、金光翔による<佐藤優現象>批判論文が注目を集めましたが、論壇では不可解な沈黙が続いています。こうした言論状況を考える連続企画を準備しました。第1回は嫌韓流現象を批判的に検討します。(案内チラシより)」 報告は板垣竜太さん(同志社大学准教授)と米津篤八さん(翻訳家)の2人。嫌韓流ブームの背景、嫌韓流の基本構造を明らかにしつつ、実は「韓流の中にすでに嫌韓流がひそかに存在していたこと」「朝日・岩波に代表される日本リベラリズムの中に嫌韓流が深く根づいてしまっていること」を解明しました。会場発言からも「嫌韓流はブームではない。日本が嫌韓流でなかったことがあったのか」との指摘があり、近代日本の植民地主義と嫌韓流の密接な関係に改めて切り込む必要性が痛感されました。