クール美術館は小さいが、充実感いっぱいだ。
なにしろ3人のジャコメッティがある。アウグスト・ジャコメッティの花畑のような香り豊かな作品。ジョバンニ・ジャコメッティの農村風景。アルベルト・ジャコメッティの屹立する胸像。
スイスを代表するホドラーもある。
スイスで活躍したドイツ人画家エルンスト・キルヒナーもある。キルヒナー・ファンならキルヒナー美術館に行けば足りるが、クールでも見られるのは嬉しい。
そして何より、アンゲリカ・カウフマンだ。クール出身の彼女は西欧美術史でも特筆される女性画家だ。カウフマンの自画像1点を見るためだけにクールを訪れるべし。また行こう。