Sunday, January 02, 2022

2022年のはじめに

大阪天満宮と天王寺動物園でおだやかな正月を迎えた。今年も新型コロナ禍が続きそうだが、予想外の新しい展開もあるかもしれない。

 

21年は主に4つの仕事をした。

1に、前田朗『ヘイト・スピーチ法研究要綱』(三一書房)

https://31shobo.com/2021/08/21005/

2に、懸案だった千葉朝鮮総連強盗殺人事件の再調査。

前田朗「1998年のヘイト・クライム――千葉朝鮮総連強盗殺人放火事件」『東アジア共同体・沖縄(琉球)研究』5

前田朗「忘れられたヘイト・クライム――千葉朝鮮総連強盗殺人放火事件」『部落解放』813

3に、福岡地裁小倉支部で審理中の行橋市議ヘイト・スピーチ裁判で裁判所に「意見書」提出。

第4に、「スイスの美術館」の文章化。

藤井匡編『美術館を語る』(風人社)

https://www.fujinsha.co.jp/books/book-artistic/9784938643980-2/

 

22年も同様に、反差別、反ヘイト、人権擁護、刑事人権論、死刑廃止、国際人権、平和主義、平和への権利、軍隊のない国家、非国民、ジャーナリズム論といったテーマに取り組みたい。

 

21年の正月に「今後の情報発信と生活スタイルをどうするか。John Lennonを聴きながら、年末年始にあれこれ考えたが、これまでと同じようにできることを続けていくという平凡な結論に落ち着いた」と書いたが、それは今年も同じだ。

https://maeda-akira.blogspot.com/2020/12/blog-post_31.html

 

「あれも読みたい、これも読み直したい。人文・社会科学の古典だ。だが、それだけの時間はとれないだろう。優先順位をつけるしかないが、おのずと決まっていくだろう」と書いたが、21年に古典は読めなかった。何か一つに決めておかないと、なかなかチャレンジは難しいので、一年かけてイスラム教の聖典『クルアーン』(コーラン)を読むことにした。前にも挑戦したが、10分の1も読んでいないので。

 

時代を紡ぐこと、時代と切り結ぶこと、そして、人間を取り戻すこと。