Friday, July 16, 2021

スガ疫病神首相語録47 ヒロシマで平和を祈る

7月15日、バッハIOC会長がヒロシマを訪問し、コーツ調整委員長がナガサキを訪問した。

 

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 ついに平和都市ヒロシマにやってきた。感慨深いものだ。76年前、科学の力がこの上空で炸裂し、日本軍国主義の息の根を止め、平和をもたらした。戦後の国際平和を念願してこのまちの人々は目覚め、国際平和都市として再出発したそうだ。平和の祭典オリンピックはこの国の首都・東京で開催だが、ヒロシマという平和のまちをIOC会長が訪問することによって、われわれは平和と正義の力を示すことができる。聖なる五輪に幸いあれ。

 ここが平和公園か。素晴らしい場所だ。高く澄み渡る空にヒコーキ雲、日差しは厳しいが爽やかな微風が心地よい。誰もが敬虔な思いで平和を願い、佇んでいる。この人々はなんて素晴らしいのだろう。日本国民は模範的で、まさに五輪精神にフィットしている。整然と、静かに、優しく、笑顔で私を迎えてくれる。私を神のごとく崇め奉り、憧れの眼差しで讃えてくれる。いま、この瞬間がIOCの世界精神と平和を願う日本の人々が重なり、波長を合わせ、一つになる時だ。

 それにしても日本国民は素晴らしい。一瞬にして20万もの犠牲者を生んだ科学の力に帰順し、ひたすら寛容で、アメリカに平伏し、穏やかに付き従っている。蹴られても、踏みにじられても、殴り倒されても、あらゆる苦悩を振り捨てて、命令に従い、不平も言わずじっと耐えている。新型コロナ禍にもかかわらず、五輪開催にもかかわらず、黙って言いなりになる強い精神の持ち主だ。この人々にやさしい言葉はいらない。押し付け、騙し、振り回し、やりたい放題やってあげるのが恩寵というものだ。

他の国民なら何度暴動が起きるか分からない。暴れまわり、多数の犠牲者が出て、政権が崩壊してもおかしくない。マンハッタンなら10人は死ぬな。シャンゼリゼの店舗は壊滅だ。中央アフリカやウガンダなら町が一つ消えてしまうかもしれない。それがどうだ、日本国民は結束し、沈黙し、礼儀正しく、私たちの言いなりになってくれる。この鍛えられた国民精神こそ文字通り五輪に相応しい。鋼というよりも、チタンというよりも、ダイヤモンドのように硬質な純度100%の従順だ。当たり外れなし。五輪開催と新型コロナで必ずや医療崩壊をきたし、犠牲が増えると聞いているが、それも彼らは気に留めない。いや、崇高なる五輪のための犠牲となることを心の底から願っている。ひょっとすると、これが特攻精神というやつかもしれない。玉砕精神とも言ったかな。死をも恐れず邁進する犠牲のための犠牲となり、代償を求めることなく、ひたすら滅私奉公の死の精神。おかげでIOCの財政は安泰だ。

 さあ、世界平和のために祈りを捧げよう。何よりも、私と私の家族のために。IOCの永遠の未来のために。ついでに、世界の紛争地で脅えている子どもたちのために。屈従と危険のために苦しむ女性たちのために。どうでもいいけど、東京とヒロシマの栄のために。率先して犠牲となってくれる日本国民の誠意に心から感謝して。無能なスガと無責任なユリコ、2人のお調子者を持ち上げておけば、すべてが許される。神の祝福と五輪の平和のために、祈りを捧げよう。すべてが静謐で、滑らかで、波一つ立たず、心の平穏に満たされたヒロシマに幸いあれ。

 んんんっ? どこかで声が聞こえる。「バッハ、ゴーホーム」?

 気のせいだろう。いずれにしても、さあ帰ろう。パフォーマンスはおしまいだ。東京に戻って快適なホテルで五輪開催を待つことにしよう。命令を出すまでもなく、すべて完璧に忖度してくれる日本国民とともに。