「粛」
スガーリンの特質を一字で示すと「粛」である。
静粛にの「粛」だが、「粛清」のスガである。言いなりにならない官僚は首にする。公安警察情報を駆使して追い落とす。学術会議会員は任命拒否する。理由は示す必要がない。黙って私の言う通りにしろ――スガの信条にブレはない。裏工作こそ正義であり、秘密警察こそ民主主義である。
辺野古の基地建設は「粛々」と進める。地方自治体の分際で文句を言うな――スガは有言実行の男である。
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リアル故事成語(又は、故事つけ成語)
点知る痴知る割れ知る人知る――相手には点、断片しか教えず、真実を知らせない。フェイク情報を与える。だが必ずぬかりがあって、正体が割れてしまうということ。
(天知る地知る我知る人知る――悪事や不正は必ず露見するということ)
一相成りて億骨枯る――首相が新型コロナ対策を疎かにして見事に感染を拡大し、1億の民を感染の恐怖に長期間さらすこと。
(一将成りて万骨枯る――上に立つ者が功績を独り占めし、下で苦労した者の努力が報われないこと)
長者の法人税より貧者の消費税――格差社会批判など意に介することなく、大企業に公的資金をじゃぶじゃぶつぎ込み、庶民から消費税を取り立てることが恐怖支配の前提であり、要諦である。
(長者の万灯より貧者の一灯――富者が見栄をはって寄進するよりも、貧しい者が真心を込めて寄進するほうが尊いということ)
菅によりて真を求む――説明不要。
(木によりて魚を求む――見当違いで実現できない望み)
井の中の義偉大海を知らず――これも説明不要。
(井の中の蛙大海を知らず――知識や体験が少ないのに、乏しい見分にこだわり、自分の無知を認識できない様)
刎頸の義偉――自分のためなら友人や部下の首をどんどん斬っても悔いはないというくらいの疎遠な仲)
(刎頸の交わり――友人のためなら首をはねられても悔いはないというくらいの親密な仲)
羹に懲りずなまくらを吹く――何度失敗しても反省せず、愚策を積み重ねること。
(羹に懲りて膾を吹く――一度の失敗に懲りて、必要以上に用心深くなること)