Wednesday, April 29, 2015

現代日本の矛盾とねじれを解明する対談

内田樹・白井聡『日本戦後史論』(徳間書店、2015年)

『日本辺境論』の内田樹の著作は多いが、私は2~3点しか読んでいない。あまり関心がないといった感じだ。白井聡の『永続敗戦論』は感心して読んだ。両者の対談をどうしたものかと思いつつ、購読した。「この国を覆う憂鬱の正体」という宣伝文句にふさわしい内容だ。白井の『永続敗戦論』のテーゼを前提に、日本の対米従属の意味を様々な観点からあとづけ、現代日本の矛盾とねじれを解明する。おもしろい対談だ。