11月19日(土)13時15分から、JR田町の港区立産業振興センター・大ホール(札の辻スクエア・11階)で、「中国文化財返還運動を進める会」の主催で、緊急集会「中国から略奪した文化財の返還を求める11・19集会」が開催されます。
「中国文化財返還運動を進める会」は、日本が中国から収奪した文化財を「元の場所」に返還する運動に取り組んでいます。
当面の返還対象は、
日清戦争直後の1895年に遼寧省海城の仏教寺院の三学寺から略奪した「石獅子」(現在、靖國神社に一対二体と栃木県の山縣有朋記念館に一体あり)と
日露戦争後に租借地となった遼寧省旅順から1908年頃までに略奪した「鴻臚井(こうろせい)碑」(現在、皇居の吹上御苑にあり)です。
「中国文化財返還運動を進める会」は、「不当に入手した異国の文化財は、目に見えない傷がある。元に戻すことが近代史の再構成、脱植民地化になる」(五十嵐彰氏)、「物を返せば終わりという問題ではない。日本人が主体的な意志で返すことが過去の清算になる。」「人の命は戻らないが、文化財は生きている。それを返すことで歴史への道を探ろうという運動だ」(纐纈厚氏)と考えて返還運動を進めています(「東京新聞」2022年4月12日、9月25日・参照)。
本集会「中国から略奪した文化財の返還を求める11・19集会」で、
●山田朗先生(明治大学教授)は「中国侵略戦争を反省し教訓を学ぶ中から日中友好と中国文化財返還の実現を目指して前進しなければならないこと」等について、
●東海林次男さん(東京都歴史教育者協議会会長)は「不正な手段で日本に持ち込まれた中国等の文化財と向き合う中から、元の場所に返還することが収奪された文化財の本来の価値を取り戻してモノの見えない傷を修復することであること」等について、問題提起を行います。
中国からのオンライン発言(中国の大学教授のご発言)もあります。
大変、興味深い集会となりますので、多くの皆さま方のご参加をお願い致します。
★事前参加登録が必要です。恐縮ですが、大至急、下記のメールまで、①氏名②ふりがな③連絡のとれる電話番号 を記載して、申し込みをお願い申し上げます。
E-mail: murayamadanwa1995@ybb.ne.jp
連絡先 090-8808-5000
記
11月19日 日中の草の根運動で中国文化財返還を実現しよう!
日時:11月19日(土)13時15分(13時開場)
会場:港区立産業振興センター/ホール大
東京都港区芝5-36-4札の辻スクエアの11階 TEL:03-3578-2558
交通機関:JR田町駅から4分、都営三田線三田駅から2分
*資料代1000円
講演(1)日中戦争とウクライナ戦争から学ぶもの
軍拡・改憲・さらなる戦争を許さないために
講師 山田
朗(明治大学教授)
講演(2)モノが語る歴史の捏造と瑕疵文化財
講師 東海林
次男(東京都歴史教育者協議会会長)
◎ブックレット『中国文化財の返還-私たちの責務』(500)円を販売中です。
主催:中国文化財返還運動を進める会
共同代表:五十嵐彰(慶應大学非常勤講師)纐纈厚(山口大学名誉教授)東海林次男(東京都歴史教育者協議会会表)藤田高景(村山首相談話を引き継ぐ会)