Sunday, April 14, 2013

ヘイト・スピーチ処罰実例(1)

 アイスランド政府が人種差別撤廃委員会に提出した報告書(CERD/C/ISL/20. 27 October 2008)によると、2002年4月24日、最高裁判決は、週末新聞インタヴューで、不特定の集団に対して、あざけり、中傷、屈辱を加えた被告人について、有罪を確定させる判決を言い渡した。判決は、被告人の表現の自由と、国籍、皮膚の色、人種のゆえに攻撃を加えられないことのいずれが優先するかを判断する必要があるとした。判決は、新聞における被告人の表現は根拠のない一般化であり、人種的優越の妥当な根拠が見出せないとした。裁判所は、被告人の発言は、他の皮膚の色の人を貶めて白人の優位を図るものだったと判断した。