Sunday, October 25, 2015

ヘイト・スピーチ研究文献(40)インタヴュー記事

前田 朗「ヘイト・スピーチは『憎悪犯罪』である」『社会運動』420号(2015年10月)
社会運動編集部によるインタヴュー記事24頁。サブは「差別、暴力、迫害、そして戦争への道を断つために」。以下、小見出し。
1989年、朝鮮学校の生徒たちへの暴力を機に、ヘイト・スピーチの研究へ
何度も何度もくり返されてきた、在日朝鮮人への暴力
2000年代に日常化したヘイト・クライム
「韓流ブーム」と「嫌韓」の背景に何があるのか
ヘイトデモを止めたカウンター行動の重要性と行政の役割
心的外傷を負い、声を出せずにいる被害者たち
ヘイト・スピーチとはヘイト・クライムである
「表現の自由」を守るためにヘイト・スピーチを規制すべき
ヘイト・スピーチ=差別の煽動の先には社会の破壊がある
今こそ植民地主義を清算すべき時

世界では当たり前のヘイト・スピーチ処罰
最近の文献の中には、「ヘイト・スピーチは2007年に始まった」とか、「ヘイト・スピーチのターゲットは韓国である」ということを前提としている例が見られる。
しかし、ヘイト・クライム/ヘイト・スピーチは2007年に始まったのではなく、それ以前、長期にわたってずっと続いてきた。そして、その主たるターゲットは、朝鮮、及び朝鮮学校であった(少なくとも、そうした時期がかなり続いた)。2007年以前の現象と、2007年以後の現象を比較検討していくことが課題ではないだろうか。