Saturday, May 06, 2017

ヘイト・スピーチ研究文献(99)日本の右傾化とヘイト・スピーチ

斎藤貴男「罪深く恥ずかしい『サロゲート』に沈み込む前に」
高史明「在日コリアンへのレイシズムとインターネット」
佐藤圭「ヘイトスピーチ、極右政治家、日本会議」
樋口直人「排外主義とヘイトスピーチ」
北野隆一「狙われ続ける『慰安婦報道』」
以上:塚田穂高『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩書房、2017年)
「日本の右傾化」を包括的に、分野別に、ていねいに検証しようという企画の本で、社会、政治、教育、家族、女性、言論、報道、宗教などについて21人の論者がそれぞれ執筆している。全6部にまとめられているが、かなりばらばらの論調だ。あえて視点を統一していない。矛盾をはらみつつも、全体として日本の状況を読者が受け止めるようにしたものだ。そのうち、上記の5本がヘイト・スーピーチ関連。