Wednesday, February 10, 2021

スガ疫病神首相語録15 医療崩壊

緊急事態宣言によってかどうかはともかくとして、新規感染者数が落ち着いてきた。ぎりぎり「医療崩壊」の危機を逃れたようである。

もっとも、政府とマスコミが「新型コロナのために医療崩壊の危機になった」という大宣伝を繰り返したので、国民の多くが妄信している。

しかし、医療崩壊したのは、新型コロナのためというよりも、それ以前に医療崩壊政策が推進されてきたためである。犯人はアベとスガである(後述する)。

 

 

「待ちぼうけ」のメロディで

 

待ちぼうけ 待ちぼうけ

ある日せっせと ウイルス対策

そこへアベが 飛んで出て

ころなころげた 病院廃止

ころなころげた 保健所廃止

 

待ちぼうけ 待ちぼうけ

それでもせっせと ワクチン開発

そこへスガが 飛んで出て

COVID広げて 医療費削減

COVID広げて 学者を拒否

 

待ちぼうけ 待ちぼうけ

東大、阪大 ワクチン開発

国産ワクチン つくれない

頼る 輸入は 2か月遅れ

頼る 輸入は 2か月遅れ

 

待ちぼうけ 待ちぼうけ

東北新社は 映像会社

 そこへ息子が 飛んで出て

 ころなころげた 役人接待

 ころなころげた タクシー券

 

待ちぼうけ 待ちぼうけ

延期延期の 五輪だが

そこへモリが 飛んで出て

 女性理事は 時間がかかる

 女性理事は 話が長い

 

 

以下は、斎藤貴男・前田朗『新にっぽん診断』(三一書房)より

 

斎藤――客観的かつ十分なデータを積み上げた上で、議論されるべきは、国の医療政策や衛生政策をどうするかです。

前田――そこがきちんと問われないといけない。SARSMERSといった呼吸器症候群の大流行時以来の政策展開ですよね。

斎藤――1990年代以降、保健所の数をどんどん減らしてきた。保健所の数は2019年時点で全国にわずか472カ所しかないんです。

前田――基礎自治体の数より少ない。

斎藤――市町村の数は現在1724ですから、3割以下ですね。まるっきり少ない。90年代前半はそれでも850カ所以上あったんですよ。保健所再編で半分に減らされた。それから、1996年には9716床あった感染症病床が、2019年は1758床です。2割以下になっているんですね。新自由主義に基づく構造改革でどんどん切り捨てが進みました。人口10万人当たりのICU(集中治療室)のベッド数も、日本は7.3床で、たとえば米国の34.7床の5分の1ほどしかありません。ヨーロッパ各国と比べても、日本は異様に少ないのです。さらには公立病院、公的な病院の数を四分の一に統廃合するという方針が昨年秋に示されていたのですが、このコロナ禍にあっても加藤勝信厚労大臣は国会でこの計画を変えないと表明しています。何もかもがビジネス最優先で、近年は医療についても生産性のなくなった病人には延命治療を避け、さっさと“死なせる医療”にばかり熱心なのがこの国の政府です。国民の生命を守る姿勢なんてまるでない。感染症対策が大事だということが再確認され、誰もが言っているのに、政府・厚労省はそうは考えていない。成功すればカネになり、利権になり得るワクチン開発は重要視しますが、医療政策は後ろ向きです。

前田――医療の公共性を忘れて、ビジネスに丸投げしている。