10月8日、岸田首相の所信表明演説が衆議院本会議で行われた。直後に解散する方針を表明しておいて、何が所信表明なのかよくわからないが、それを了とするのが日本社会である。野党もメディアも含めて、まともな政治はしない、というお約束。
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第100代総理のキッシーです。
第1代の伊藤博文公にはじまり、ついにわが国の総理が第100代となりました。わたくしキッシーが、この記念すべき第100代となりましたことは、やはり選ばれたる首相と申しますか、わたくしがこの日本という国の舵取りをお任せいただいたことに万感の思いでおります。
中学歴史教科書にも第1代伊藤博文公のお名前が出てまいりますが、次の教科書には私の名前も並べて記載することにします。そのための深慮遠謀として、文科大臣を変えました。バキュームハギューダ文科大臣も優れモノではありますが、彼に任せておくと、伊藤博文公とアクムのシンゾー前首相が教科書に載ることになりそうです。私の名前を載せるために、バキュームハギューダさんを経済産業大臣に横滑りさせて、世も末のスエちゃんを文科大臣に任命しました。先ほどスエちゃんに教科書検定基準の「歴代総理の扱い」を見直すよう指示したところです。世間ではアクムのシンゾーの「二人羽織内閣」などと称しているようですが、私なりにきっちり計算の上での周到な人事であります。他の大臣は誰でもよかったのです。どうせ10日間ですし。
次に、新型コロナウイルス感染症の対応に関してでありますが、これまで欠けていたシレっと司令塔機能を強化いたします。対応が不十分な場合や、政策の失敗が明らかになった時に、批判をシレっとかわす機能は危機管理として最重要です。新型コロナにつきましては、人流抑制と医療資源確保のための法改正で危機管理を抜本的に見直す方針です。今頃になって遅いと言われますが、ご批判はアクムのシンゾーとパンケーキのガースーに言ってください。わが政権としては、遅ればせながら対応策をとった振りをいたします。
経済政策としましては、格差是正という夢を抱いて、「馬鹿らしい資本主義」をめざします。「成長と分配の混乱循環」と「コロナ後の馬鹿らしい社会の開拓」による実現が肝要であります。持たざる者から徹底的にハギトール、ムシリトール、キシリトール「馬鹿らしい資本主義」の実現こそ、日本が生き延びる道であります。格差是正は夢のままですが、夢は夢として大切にいたします。
わたくしキッシーは被爆地・広島出身の首相として「核兵器のない世界」をめざす決意も、ここにいちおう、ついでに表明しておきたいと思わないでもありません。現実無視の核兵器禁止条約を批准することは金輪際ありえませんが、核兵器がなくなると良いな、という希望だけは持ち続けたいと存じます。はい、もちろん、「北の核兵器」をなくし、アメリカの核戦略に付き従う。この素晴らしい二枚舌路線をしっかりと維持いたします。本来なら自前の核武装によって一人前の国家をめざしたいところですが、アメリカ様のお許しが出るまではおとなしくしておきます。
ちょうど先ほど、上野公園の双子パンダの名前が決まりました。オスを「シャオシャオ(暁暁)」、メスを「レイレイ(蕾蕾)」と命名したとのことであります。一瞬、シャアシャアかと思いました。私のことを「いけしゃあしゃあと」などと非難する輩がいたものですから。わが政権はいけしゃあしゃあと麗々しく本領発揮と行ききたいものです。
最後に、国民の声を真摯に受け止める信頼と共感を得られる政治が必要であります。わたくし自身と全閣僚による市民との車座対話を始めます。人の話を聞くことが私の特技であり、天性であり、才能でありますから、国民の声を聞き、内政は上に忖度しながら、外交はアメリカの命令を聞いて、それぞれ着実に実行いたします。パンダに学びながら、いけしゃあしゃと麗々しく総選挙にチャレンジいたします。