Monday, May 20, 2013

ヘイト・スピーチ処罰実例(6)

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ政府が人種差別撤廃委員会に提出した報告書(CERD/C/BIH/7-8. 21 April 2009.)によると、刑法第163条(憲法秩序に対する犯罪)について検察庁が扱った事件は4件あり、うち2件が実際に手続きに入り、1件は捜査中、もう1件は有罪答弁が行われて終結した。連邦警察は、2005年から2007年にかけて、刑法第163条、第166条(人種的国民的宗教的理由による殺人)、第177条(人種的国民的理由による個人の平等侵害)について34件の事案を扱った。ただし、事案の具体的内容は紹介されていない。禁止法の状況については、本ブログの「ヘイト・クライム禁止法(9)」を参照。