Sunday, October 14, 2012

共に生きる社会--朝鮮学校支援


10月13日夜は、八王子労政会館で「共に生きる社会――なぜ私たちは朝鮮学校を支援するようになったか」だった。主催は「八王子市で朝鮮学校への助成金を実現する会」。企画は、八王子平和市民連絡会恒例の「平和強化月間」の一環だ。




 

元ボクサーで現在は朝鮮大学校ボクシング部コーチの飯田幸司さんは、現役時代、リングに上がる時、トランクスには「南北統一」の文字、入場曲は「アリラン」だった。日本社会による朝鮮人差別の現場を見て、自分に何ができるかと考え、朝鮮大学校ボクシング部のコーチになった。もともと、高校時代にソウルの独立記念館に行った時の衝撃が強く、日本と朝鮮半島の歴史を学び直した。その想いを語ってもらった。

 

府中市でチマチョゴリ友の会代表をつとめる松野哲二さんは、1998年の「テポドン騒動」による「チマチョゴリ事件――チマチョゴリで通う朝鮮学校生徒に対する暴言・脅迫事件、朝鮮学校に対する無言電話や脅迫電話――」に驚き、仲間と会を作り、朝鮮学校との交流に力を入れてきた。写真展、コンサート、フリー・マーケット、ハングル講座など様々な機会をとらえて、交流の場をつくり出してきた。特に、会が販売するキムチは格別のうまさ、自信の品であるという。

 

私は、2010年2月の人種差別撤廃委員会で高校無償化からの朝鮮学校排除が差別であると指摘された経緯を紹介した上で、日本政府が社会に向かって「朝鮮人は差別してもいいんだ」という「差別のライセンス」を毎日発行し続けている不当性を批判した。在特会に代表されるヘイト・クライム(憎悪犯罪)は国際的には刑法上の犯罪として処罰されているのに、日本政府と憲法学者が「表現の自由だ」などと異常な開き直りをしていることも取り上げた。