拷問とえん罪のない社会をつくるための実践講座
「黙秘権行使による不起訴処分」
黙秘権と取調拒否権を知り・実践することがえん罪をなくす第一歩!
深刻な人権侵害であるえん罪。
その原因として被疑者の人権を無視した代用監獄制度や過酷な取り調べの問題が指摘されてきました。
国際自由権規約委員会や拷問等禁止委員会は、国際人権法の観点から日本の取り調べの実態が重大な人権侵害で、その改善を勧告してきました。
しかし日本の警察は代用監獄の廃止に反対しています。
被疑者のための拘置所を設置することが財政的に困難、捜査を迅速に進めるために必要というのがその理由です。
被疑者の人権はなおざりにされ、えん罪が生み出される状況が常態化しているのです。
この現状を踏まえて今回の講座では、黙秘権と取調拒否権について学びます。
黙秘権と取調拒否権とは、身に覚えのない事件で逮捕された被疑者の人権を守るための権利。
権力によっていわれのない罪を被せられることを拒否する権利のことです。
昨年には、いわれのない強盗殺人事件で逮捕された方が実際にこの権利を行使・実践して不起訴になった事例も!
この事例や2018年3月に開催される国連人権理事会の様子もご紹介します。
悲しいかな共謀罪が施行され、無実の罪で誰でも被疑者になることがありえる今黙秘権と取調拒否権を学ぶことは、あなたや大切な人を守るためにも必要不可欠!
えん罪のない社会をどう作っていくのか、ともに考えましょう。
第7回市民のための実践国際人権法講座「黙秘権行使による不起訴処分」
日 時:4月15日(日)開場13:15 開会13:30 閉会16:30
講 師:前田朗さん(東京造形大学教授)
場 所:調布市民プラザ あくろすホール1
調布市国領町2-5-15 コクティー2階・3階
京王線「国領駅」下車 北口徒歩1分
アクセス→https://www.chofu-across.jp/access.html
資料代:500円
主 催:沖縄と東アジアの平和をつくる会
okinawainochitakara@yahoo.co.jp
070-5669-6463(事務局)
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これまでの講座内容
第一回:「中世」といわれた日本で市民に何ができるか?~国際人権法のしくみ~
第二回:国際法は国内法よりもわかりやすい~世界人権宣言を読む~
第三回:ダーバン宣言とは何だったのか?~脱植民地主義と国際人権法~
第四回:人種差別撤廃条約の日本への勧告
第五回:ヘイト・スピーチを考える基礎~人種差別撤廃条約第四条の射程から~
第六回:拷問等禁止条約を読む~拷問その他の非人道的な取扱い~