Wednesday, January 16, 2013
淵上・笠原・畑村『福島原発で何が起こったか――政府事故調技術解説』
淵上正朗・笠原直人・畑村洋太郎『福島原発で何が起こったか――政府事故調技術解説』
http://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00002507
政府事故調メンバーと学者の協力による解説本である。全電源喪失、炉心冷却不能、メルトダウン、ベント失敗などについて、技術的側面からの解説である。上記サイトで畑村洋太郎が自ら語っている。
<原発事故後、各機関から調査報告書が公表されたが、膨大なデータ提示の一方で市民にとってはわかりにくいものとなった。そうした中、政府事故調委員長・技術顧問らが改めて事故の正確な理解を促すため、技術の側面から時系列でとらえて解説。調査報告書では語れなかった「見解」や失敗学からの「考察」、高校生にもわかるよう配慮した「解説」を通じて、事故の真相と今後に必要な対策を体系的に理解できる。>
色刷もつかい、たしかにわかりやすい。巻頭の「ひとめで理解」は便利だ。
なお、政府事故調報告書が発表された時に次のように書いた。
「失敗する失敗学?――福島事故・政府報告書の感想」
http://maeda-akira.blogspot.jp/2012/07/blog-post_23.html