Monday, July 06, 2015

ヘイト・スピーチ研究文献(25)カウンター運動における右傾化

『人権と生活』第40号(2015年6月、在日本朝鮮人人権協会)
「特集・現代日本の排外主義にどう立ち向かうか――ヘイト・スピーチ、歴史修正主義、民族教育を考える」
2015年2月28日に開催されたシンポジウムの記録。コーディネータは李春熙 (弁護士)、パネラーは金尚均、板垣竜太、鄭栄桓。「ヘイト・スピーチだから表現の自由だ」という言葉尻にとらわれた皮相な議論を的確に批判している。


論考、朴利明「ヘイトスピーチをめぐる運動における右傾化に ついて」は、「歴史修正主義の立場をとりながらもヘイトスピーチには反対するということがまかりとおっている」とし、民族差別に鈍感な 「反レイシズム運動」や、カウンター行動にまぎれこんだ「ナショナリズム」を検証する。