3月1日と2日、国連人権理事会はハイレベル・セグメント。
1日午前は、国際人権規約50周年記念のパネル。その後は各国政府代表の演説大会。
2日昼頃に、日本政府、午後に韓国政府が発言したが、いずれも「慰安婦」問題には触れなかった。日韓合意を報告するのだろうと予想していたが、日本と韓国、事前に相談したのだろう。「慰安婦」の「慰」の字もなく、足並みそろえて朝鮮民主主義人民共和国叩きをしていた。米日韓軍事同盟の路線に戻ったということ。
日本政府代表はMr. Masakazu Hamachi, Parliamentary
Vice-Minister for Foreign Affairs。冒頭でOHCHRを言えなくて苦労し、結局読み飛ばした。OHCHRは国連人権高等弁務官事務所のことで、人権理事会参加者でこれを発音できないのはかなりの蛮勇の持ち主。偉い! 人権高等弁務官のフサインをフンセンと呼んだのも、なかなかの奮戦。単語をひとつ読んでは、ちょっと休んで、次の単語を読んでは、また休んで状態。内容は、テロリズム、難民、朝鮮、女性の活躍、障害者、ハンセン病についての日本政府の取り組みの紹介。
韓国政府代表は、Mr. Yun Byung-se, Minister for
Foreign Affairs, Republic of Korea。ハマさんと違って流暢な英語だ。冒頭に持続可能な環境のことを少しふれたが、残りは全編、朝鮮民主主義人民共和国批判。
日韓そろい踏みで、制裁、制裁、制裁!!!
日本と韓国の間に発言したキューバが、制裁は人道に対する罪だ、と言っていたのを聞いていないようだ。制裁の最大の被害を受けてきたキューバは、アメリカとの関係を正常化しているが、半世紀にわたる制裁の被害を説明していた。