「世界の中のスイス美術館」はレンブラント展だった。3月はマルセロ展だった。
ジュネーヴ外交国際関係大学からゆるやかな坂道を降りていくと、世界の中のスイス美術館だ。案内板にはシャトーとも書いてある。かつては邸宅だったのだろう。美術館としては小さいが、時々素敵な展示をする。マルセロ展はとびっきりだった。
レンブラント展はペン画の小品に絞り込んで、テーマも明確だ。油彩は一つもなし。『夜警』などの大作を見るならアムステルダムへ行けばよい。
3階の展示室にレンブラントのペン画、スケッチが150枚ほどだったか。1630~50年代のもの。主に人物画・肖像画(地元の名士たちなど)、風景画、そして宗教画(アダムとイブ、マリアとキリストなど)。のんびり、ゆっくり、眺めてきた。
1階には地元の画家たちの作品が並んでいた。壁には、古典派時代の肖像画で、大半はスイスの名望家とその家族。これは以前からあったので、常設展示だろう。それとは別に、モダンアート風の作品が10数展、おかれていた。油彩もあるが、ガラス工芸や陶器を使った絵画らしきもの(?)や、金ラメ貼り付けの抽象画など。*
Pinot Noir de Saint-Leonard. AOC. Valais, 2013.