Monday, December 28, 2020

さようなら!福沢諭吉第10号

安川寿之輔先生のライフワーク、福沢の引退を求める三者合同講演会(三者とは、安川先生、雁屋哲氏、杉田聡氏)の機関誌『さようなら!福沢諭吉』第10号(20201225日発行)が出た。

植民地主義者、人種主義者、ヘイト・スピーカーの福沢諭吉を1万円札から消そう、引退させようという運動である。福沢の引退はすでに決まっているが、次の1万円札は、渋沢栄一だ。渋沢も朝鮮植民地支配と収奪の張本人だ。1万円札は中村哲にしたい。

スイス・フランでは画家のホドラーや彫刻家のジャコメティの作品を使ったことがある。昔のフランス・フランは星の王子様だった。草間彌生の作品にしてもよい。

10号目次

前田 朗 :日本植民地主義をいかに把握するか(六)

小出裕章 :反原発 駅前に立つ志(信濃毎日新聞)

雁屋 哲 :福沢諭吉と丸山眞男(二)

青木 茂 :『万人坑に向き合う日本人』

安川寿之輔:在日歌人・朴貞花が告発・糾弾する日本近現代史

西大寺 功:サンフランシスコ市の慰安婦像

トピック :日本の恥、名古屋の恥、河村たかし

岩本 勲 :機関誌『さようなら!福沢諭吉』第9号への寸評

杉田 聡 :植木枝盛と福沢の「官民調和」論批判

編集後記

総頁122頁のブックレットである。冒頭の「日本植民地主義をいかに把握するか(六)」は、朝鮮半島からの文化財略奪問題を考えるための一つの視点として、国際法におけるジェノサイド概念と文化ジェノサイド概念を紹介している。これだけで25頁使ったのはいささか申し訳ない。

安川先生の「在日歌人・朴貞花が告発・糾弾する日本近現代史」は約30頁にわたって、朴貞花の半世紀になろうとする歌業から、日本帝国主義による植民地支配と、朝鮮人に対する暴力と差別を取り上げて詠んだ短歌を中心に紹介している。

定価表示はないが、1000円。入手希望の方は安川先生、又は前田までご連絡ください。