Thursday, September 12, 2013
ジェンダー統合と市民社会の貢献パネル
12日、国連人権理事会は「ジェンダー・パースペクティヴの人権理事会の作業への統合への市民社会の貢献」をめぐるパネル・ディスカッションを行った。司会は世界YWCA事務局長のニャラザイ・グンボンヴァンダ、開会演説は国連人権高等弁務官のナバネセム・ピレイ、パネリストは、チョロカ・ベヤニ(国内避難民の人権に関する特別報告者、男)、モスン・ハッサン(フェミニスト研究のためのNazra)、ネハ・ソーダ(人口開発カナダ行動事務局長)、ペニー・ウィリアムス(女性と少女のためのグローバル大使)であった。ベヤニだけ男性。ジェンダー・パースペクティヴ統合のパネルは毎年われていて、今回が6回目で、市民社会の貢献をテーマにした。
ピレイ人権高等弁務官が、次のように述べた。人権理事会決議6/30が、女性の人権の促進における女性団体、人権活動家、NGOの役割を強調している。人権理事会は2007年に「制度構築」を掲げ、特別手続きと普遍的定期審査(UPR)が動いている。特別手続きの下で33のプログラムが動いているが約半分がジェンダー次元を取り上げている。陰険理事会の初期の13会期におけるすべての勧告は、23,479あったが、17%の4,070が女性の人権とジェンダーに関するものであった。その3分の1が「女性に対する暴力」に関するものである。最近の勧告でもジェンダーに関するものが増えている。人権理事会における理事国の代表を見ても、2010年には女性が29%だったが、2013年6月の人権理事会23会期では32%が女性であった。23会期におけるパネル・ディスカッションの発言者は女性が52%だった。チョロカ・ベヤニは、2006年の人権理事会創設以来、人権理事会の数々の特別手続きを調整する責任者であり、すべての特別手続きの審議に女性の人権とジェンダーを統合するために努力してきた。モスン・ハッサンは中東における女性人権活動家として知られる。ネハ・スーダは、UPR審議におけるジェンダーと性別のテーマについて調査研究した結果を報告した。パネル後半では、EU、コスタリカ、アメリカ、キューバ、ヴェネスエラ、トルコ、メキシコ、アイルランド、ブラジル、クウェート、ポーランド、モンテネグロなどが次々と発言したが、いずれも建前通り、女性の人権の重視と、NGOの活動の重要性を唱えていた。日本政府は発言しなかった。