Monday, September 16, 2013
国連人権理事会で「慰安婦」問題の真実・正義・補償を求める(2)
16日午前、ジュネーヴの国連欧州本部で開催中の国連人権理事会24会期において、NGOの国際人権活動日本委員会(JWCHR、前田朗)は、要旨次のように発言した。「真実・正義・補償の促進に関する特別報告者の報告書を歓迎する。日本における性奴隷制問題の最近の状況について紹介する。日本政府は1992年以来、道義的責任のもとにいくつかの措置を講じたが、法的責任を認めず、被害者が求める真実・正義・補償に応じていない。国連機関からの勧告を拒否し続けている。安倍内閣は、条約委員会の勧告には拘束力がないから従う必要はないと表明した。安倍首相は強制の証拠はないと主張している。侵略戦争の謝罪も取り消すと言い出している。私たちは、新しい国際メモリアルデー運動を始めた。金学順さんがカムアウトした8月14日を記念して、先月、東京その他世界各地で、最初のメモリアルデー行事をもち、8月14日を国連メモリアルデーにしようと宣言した」。国際メモリアルデーに関する部分は、東京集会宣言文の2節をそのまま借用した。これは13日のアムネスティ・インターナショナル及びヒューマン・ライツ・ナウに続く発言である。議題3全体ではNGO発言は40ほどあったので、そのうち3つになる。アフガニスタン、イラク、イラン、カシミール、モロッコ、スーダン、コンゴ民主共和国、パラグアイ、チベット、死刑、拷問、失踪、人身売買、人権教育など世界中の重大人権侵害が報告されるので、日本軍性奴隷制の発言が3つというのは、限界だろう。これ以上多くやると、他のNGOから、多すぎると言われてしまう。90年代後半には5つ、6つのこともよくあったが。発言終了後、オランダの対日道義請求財団の方が、とてもよかったと言ってくれた。韓国外交部顧問から感謝されて、お詫びも感謝も、するのはこちらです、と。JWCHR発言の後、議題3が終わって、議題4の「シリア問題」に移った。このため、16日は凄い参加者だった。いつもは300~400のところ、満席で立見が出ていたので、1000人近かっただろう。大半はシリア問題しか頭にない人たちとはいえ、大勢いるところで日本軍性奴隷制の発言が出来たのは良かった。というわけで、悪魔の赤ラベル、NOIR DIVIN, Domaine du Paradis, Geneve 2011.