福島原発かながわ訴訟を支援する会第1回通常総会と学習会(トライアルセミナー)に参加した。「暮らしを返せ!!ふるさとを返せ!!」を合言葉に、神奈川県に避難している被災者が提訴した訴訟は、本年1月29日に第1回公判から、5月28日の第3回公判まで進んでいる。
同種の訴訟は、福島、東京、千葉、札幌、山形、新潟、前橋、名古屋、京都、大阪、神戸など各地の地方裁判所に提訴されている。まともな政府ならば、被災者がこのような訴訟を苦労して起こす必要はないはずだが。
横浜地裁での訴訟を支援するために「支援する会」が結成された(略称「ふくかな」)。支援する会結成にあたって呼びかけ人を募ったので、私も呼びかけ人に加えていただいた。呼びかけ人は、阿部浩己(神奈川大学法科大学院教授)、伊藤成彦(中央大学名誉教授)、井戸川克隆(前双葉町町長)、おしどりマコ・ケン(記者・芸人)、神田香織(講談師)、後藤政志(元原発設計技術者)、田中利幸(広島市立大学教授、原発を問う民衆法廷判事)、吉原毅(城南信用金庫理事長)など34名。
原告団は、総会に向けて、資料集を作成した。
『福島原発かながわ訴訟団資料集Ⅰ 暮らしを返せ!!ふるさとを返せ!!』(1000円+税)
資料集には、(1)原告9名の手記、(2)訴状及び答弁書、(3)資料が収録されている。A5版で216頁の資料集で、特に訴状は100頁あり、とても充実している。福島原発問題に関心のある方には必読書と言ってよいだろう。