池田聖治『原発と陰謀』(講談社、2011年)
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2172585&x=B
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本当はこんなに危ない日本!
特殊工作員の「原発テロ」対策を調査・研究した元自衛隊陸将補が語る「原発の
弱点」とは?
私たちがいま「すべきこと」!!
権力者の「ウソ」に騙されずに生き延びろ!!
「いますぐ健康に影響が現れるというものではない」「年間20ミリ シーベルト
などたいしたことはない」というマインドコントロールが行われ、いま、日本人
の多くが油断しつつあります。騙されてはいけませ ん。大切なことは、政府や
経産省、東京電力ではなく、御用学者でもメディアでもなく、あなた自身が自分
の頭で考えることです。3・11大震災とフクシマの事故が教えてくれたことは、
これではありませんか?――<本文より>
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著者は、防衛大学校出身、陸上自衛隊で小平学校人事教育部長、陸上自衛隊陸
将補で退官。特殊工作員による「原発テロ」対策を調査・研究していたそうです。
その観点から「原発の弱点」を強調しています。テロリストが何を狙うかと言
う話。
原発事故への認識、対策をどうするか、原発をどうするかについては、なんと
脱原発派と同じです。第4章は「原発をすべて止められるこれだけの理由」で
す。電力会社が儲けるだけ。本当は原発コストが一番高い。火力 発電がベス
ト。全原発停止でも電力は足りる。「東電栄えて日本経済は滅びる」。
本書の特徴は、第6章「日本を騙し続けるアメリカ、騙された振りをし続ける
日本」です。日本の原発も、ビンラディンも、その他あれこれは「謀略国家・ア
メリカ」に始まるという陰謀論です。真珠湾攻撃もアメリカの 陰謀に乗せられ
たという、あの陰謀論です。
こういう本も出ていることを知っておくのはいいことかと。