Saturday, October 15, 2011

池田聖治『原発と陰謀』


池田聖治『原発と陰謀』(講談社、2011年)



http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2172585&x=B


<http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2172585&x=B>



本当はこんなに危ない日本!


特殊工作員の「原発テロ」対策を調査・研究した元自衛隊陸将補が語る「原発の


弱点」とは?


私たちがいま「すべきこと」!!


権力者の「ウソ」に騙されずに生き延びろ!!


「いますぐ健康に影響が現れるというものではない」「年間20ミリ シーベルト


などたいしたことはない」というマインドコントロールが行われ、いま、日本人


の多くが油断しつつあります。騙されてはいけませ ん。大切なことは、政府や


経産省、東京電力ではなく、御用学者でもメディアでもなく、あなた自身が自分


の頭で考えることです。311大震災とフクシマの事故が教えてくれたことは、


これではありませんか?――<本文より>



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著者は、防衛大学校出身、陸上自衛隊で小平学校人事教育部長、陸上自衛隊陸


将補で退官。特殊工作員による「原発テロ」対策を調査・研究していたそうです。



その観点から「原発の弱点」を強調しています。テロリストが何を狙うかと言


う話。



原発事故への認識、対策をどうするか、原発をどうするかについては、なんと


脱原発派と同じです。第4章は「原発をすべて止められるこれだけの理由」で


す。電力会社が儲けるだけ。本当は原発コストが一番高い。火力 発電がベス


ト。全原発停止でも電力は足りる。「東電栄えて日本経済は滅びる」。



本書の特徴は、第6章「日本を騙し続けるアメリカ、騙された振りをし続ける


日本」です。日本の原発も、ビンラディンも、その他あれこれは「謀略国家・ア


メリカ」に始まるという陰謀論です。真珠湾攻撃もアメリカの 陰謀に乗せられ


たという、あの陰謀論です。



こういう本も出ていることを知っておくのはいいことかと。