Tuesday, February 04, 2014
人種差別撤廃委員会84会期始まる
2月3日、ジュネーヴの国連人権高等弁務官事務所会議室で、人種差別撤廃条約に基づく人種差別撤廃委員会84会期が始まった。私は4日から参加。
3日は、議長団選出、議題の確認、スケジュール確認などが行われた。議長にはカリ・ザイ委員(グアテマラ)が選出された。先住民族として初の議長である。副議長はクリックリー(アイルランド)、アフトノモフ(ロシア)、アミル(アルジェリア)。委員は18人。2年ごとに半数が改選される。長年、委員だったソンベリー委員は、昨年8月の会期で一般的勧告35「人種主義的ヘイト・スピーチと闘う」を仕上げて、勇退した。新顔はホヒュート(トーゴ)、カラフ(パキスタン)など。女性はクリックリー、ダー(ブルキナファソ)、ホヒュート、ジャヌアリ=バーディル(南アフリカ)の4人でジェンダーバランスは良くない。
4日はホンデュラス政府の初めての報告書審査だった。政府から大使他3名、傍聴したNGOは10名前後。担当委員はムリヨ・マルティネスで、主に貧困、就職差別、先住民族のリーダーであるアントニオ・ガルシア暗殺などを取り上げた。ディアコヌ委員が条約4条(b)のヘイト団体規制を取り上げ、先住民に対するヘイトの情報があると指摘していた。リングレン委員は、刑法321条のヘイト・クライム規定の改正案が出ているが、これも不十分と指摘。アフトノモフ、ボスユイ、ヴァスケス、ケマル、クリックリー、アミルなど、例によって続々と発言して、6時に終了。政府解答は明日に持ち越した。