昨夜遅くにベルリンについた。羽田からフランクフルト経由。テーゲル空港からエアポートバスで中央駅に出て、タクシーでホテルへ。初めての町の夜なので地理的感覚が分からない。チェックインしてすぐに寝込んだ。
今朝9時から3時まで市内の一画をぐるぐる歩いた。地図を片手にホテルを出て、西に歩くとポツダム広場、ポツダム広場駅。そこからすぐにユダヤ人犠牲者記念碑に出る。2711とかのコンクリートブロックが静かに立っている。しばらく写真を写し、歩き回る。
続いて、ブランデンブルク門。プロイセン時代の凱旋門だが、東西対立の時代は通過できなかったということで、ベルリンの壁崩壊以後に通れるようになった。統一ドイツの象徴。
ドイツ連邦議会議事堂と首相府を見て、ティーアガルテンの木陰でちょっと休憩し、読書。
再びお散歩モードになってソ連戦勝記念碑の前を通ったら、女3人組の窃盗団に出会った。一人が署名用紙をもってやってくる。障害者の子どものための署名だ。ボールペンを渡されたところで、右側からもう一人がやけに話しかけてくる。ところが、左側の一人の手がポケットを探るのが分かった。即座にボールペンを投げつけて、逃げた。ポケットはからだったので被害はないが、ベルリンもうかうか歩いていられない。
ナチ時代のロマ・シンティの被害メモリアルを見た。そろそろ暑くなってきた。観光客も増えてきた。市内観光バスが何台も走っている。
目抜き通りのウンター・デン・リンデンを歩いて、フンボルト大学に出る。大学前の路上で古本市をやっていた。隣のノイエ・ヴァッフェは修復工事中で入れない。コルヴィッツのピエタをみたかったのに。残念。
歴史博物館による余裕はなかったので、ベルリン大聖堂にまわる。向こうにテレビ塔が見える。368メートルと言うから東京タワーより少し高い。一休みしてから、ウンター・デン・リンデンのレストランでランチ。豚肉フライ、サラダ、ジュース、コーヒーで13.40ユーロ。
今度は南へ向かい、壁の時代の検問所があった場所、ポイント・チャーリー検問所博物館に行く。途中、フランスドームとドイツドームを眺める。
遊覧気球発着所を通って、今度は、ナチ時代の親衛隊SS本部跡地のテロのトポグラフィを見る。カフェテリアでジュース。
ここからふたたびポツダム広場を周ってホテルに戻った。結構歩いたので、3時で切り上げてお休み。途中で自然食レストランを見つけたので、夜はそこへ行ってみようか。
狭い一区画を歩いただけだが、プロイセン時代、ナチ時代、東西分裂時代の記念碑や博物館を見ることができた。書物で得ていた知識が多いが、やはり現場を見るのは違う。ゆっくり考える余裕はなかったが、これからの課題。