8月7日、ジュネーヴの国連欧州本部で人権理事会諮問委員会19会期が始まった。開会直後に、例年通り、この間の重大人権侵害犠牲者のための黙祷。続いて議題を採択。
7日の最初の議題はハンセン氏病患者とその家族への差別撤廃である。以前からずっと続いているテーマで、委員会報告書がすでに人権理事会に提出されている。今回はフォローアップの議論のみ。
次に、保護者のいない移住者子どもの権利。デ・ヴァレラ委員による最終報告書が出来上がっていて、そのプレゼンテーションと議論。
3つ目に、国内政策と人権。当初予定の議題にはなかったが、前回の人権理事会で決議が採択され、諮問委員会で検討することになったという。国内政策と人権と言うテーマだと、当たり前すぎて、一体何のことかよくわからない。人権理事会の決議をみないとわからない。委員の間では、国連秩序における人権のメインストリーム化と持続可能性のメインストリーム化の関係はどうなのかとか、このテーマの研究の最終報告書をいつまでに準備するべきなのか、よくわからないと、確認のための議論が続いていた。
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諮問委員会は、国連人権理事会の下部に置かれた専門家委員会。人権理事会は47カ国の政府が理事となっているが、諮問委員会は18人の専門家が選出されている。人権理事会から諮問されたテーマについて専門研究を行い、報告書を提出する。近年では、平和への権利国連宣言草案を2013年に提案した。2016年12月に国連総会で平和への権利国連宣言が採択された。ただし、諮問委員会草案は骨抜きにされた。
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Marengo Merlot 2014, Angelo Delea SA,
Losone-Svizzera.