Sunday, May 26, 2013

侵略の定義について(6)

 1976年から1987年にかけて、安保理事会は、南アフリカによるアンゴラ、ボツワナ、レソト、セイシェルなどに対する侵略行為に関する一連の非難決議を採択した。                                              1976年3月31日の決議387(1976)は、南アフリカによるアンゴラに対する武力侵略に言及した。南アフリカがアンゴラに対して行っている主権と領土に対する侵略行為に重大な関心を表明し、侵略するためのナミビア領の利用を非難し、アンゴラ侵略による侵害や破壊に重大な関心を表明し、アンゴラに対する侵略を非難した。賛成9、反対なし、棄権5(仏伊日英米)である。                                                                       1984年1月6日の決議546(1984)は、南アフリカによるアンゴラ爆撃と部分占領に言及している。南アフリカの人種主義政権がアンゴラの主権、領空および領土に対して行っている爆撃や侵略行為に重大な関心を表明し、爆撃、軍事攻撃、占領による人命の悲劇的損失や破壊に悲しみを表明し、爆撃と占領によってアンゴラの主権を侵害し国際平和と安全に危険をもたらしていることを強く非難し、アンゴラには国連憲章第51条に従って自衛権を行使する権利があることを確認し、アンゴラには人命と財産の損失について適切な補償を求める権利があることを確認した。賛成13、反対なし、棄権2(英米)である。                                                                    1985年9月20日の決議571(1985)は、南アフリカがアンゴラに侵略行為と軍事侵略を繰り返し継続していることを取り上げ、1985年6月21日の決議568(1985)は、南アフリカによるボツワナに対する侵略を取り上げ、それぞれ、人命の損失や破壊に衝撃を受けたことを表明し、こうした侵略行為が南アフリカにおける危険な状況をさらに悪化させることに関心を表明した。全会一致で採択。