Tuesday, June 24, 2014

小田実、電子全集が完結

6月24日朝日新聞夕刊に「小田実全集」(全小説32点、評論32点)の電子版が完結した記事が出ている。全67巻7万5千円だと言う。オンデマンド版に比べると4分の1の価格だ。電子書籍版の個人全集は日本初の試みで、三浦綾子や開髙健の電子全集が続いていると言う。今後は電子全集の時代になるのだろうか。               
小田実の評論は随分と読んだ。「何でも見てやろう」に始まり、ベトナム反戦も、阪神淡路大震災関連も、憲法9条関連も、その都度、指針を示してくれた重要な作家だ。もっとも、小説は僅かしか読んでいない。「明後日の手記」「わが人生の時」「大地と星輝く天の子」「ガ島」「HIROSHIMA」くらいだ。同世代の作家、大江健三郎や井上ひさしは随分と読んだのに、小田実に関しては評論ばかりだった気がする。今後、読まなくてはと思うし、電子全集が出たので良かったが、今は読む時間を取れない。いつか時間がとれるようになったら小田実に集中したいものだ