Saturday, August 29, 2015

ヘイト・スピーチ研究文献(35)人種差別撤廃法の制定を

師岡康子「私の視点:人種差別撤廃法案 今国会での成立をはかれ」朝日新聞2015年8月29日

国会に提出されている「人種差別撤廃施策推進法案」の基本内容と審議経過を少し説明して、「言論を委縮させるという懸念については、ヘイトスピーチをより厳格に定義したり、何がヘイトスピーチにあたるかを具体的に例示するガイドラインを策定したりと工夫すれば、解決できると考える」とする。外務省によると、OECD加盟国34カ国のうち30か国以上にヘイトスピーチ規制法があるという。著者は、人種差別撤廃委員会も日本政府に立法を勧告していることを受け、「国と社会が差別の被害者を放置してきた歴史を早く終わらせるべきだ」と結論付ける。