シオンは雨だった。丘の上のヴァレール教会、歴史博物館、トゥルビヨン城址、魔女の塔。びしょぬれになって。ヴァレーのお祭りの期間で、市役所近くの目抜き通りのパブでは、ギター・デュオが楽しいうたを歌っていた。美術館は3度目だろうか。第一の塔の常設展はヴァレー地域の絵画が。カスパー・ヴォルフ、フランソワ・ディデーのようにスイスでよく知られた画家がヴァレーを描いた作品、そしてエルネスト・ビーラー、エドアルド・ヴィレ、グスタヴ・セルッティなど地元ヴァレー出身の画家たち。古典派から印象派を経て現代絵画まで。第二の塔はモダン・アートで、やはり地元の画家や彫刻家たちの作品群。2年ほど前とはかなり違った作品が展示されていた。ダンボールを切り抜いて褶曲を作り出した作品が抜きんでていた。
地元の女性画家マルゲリーテ・ブルネ-プロヴァンス(1872~1952年)のカタログを購入してきた(フランス語だが)。アンジェリカ・カウフマン、アリス・ベイリーなど、スイス(地域出身)の女性美術家の資料も少しずつ集めている。