Monday, August 13, 2018

ラングマット美術館散歩


週末は温泉の町バーデンに行ってきた。バーデンBadenというのは文字通り温泉の意味で、温泉町だ。スイスには、イヴェルドン・レバンにも温泉があり、温泉プールだ。バーデンではいくつもの温泉宿があり、アトリウムホテル・バーデンはプールではなく温泉風呂。


ラングマット美術館という小さな美術館があったので寄ってみた。ジョン・ブラウンという資産家・美術愛好家が、自分や一族が収集した美術品と、ラングマットの邸宅をバーデン市に寄贈して作られた美術館だという。

主な所蔵品は印象派で、販売しているカタログも、

A Home for the Impressionists, The Langmatt Museum, 2005.

というタイトルである。300頁あり、意外にしっかり編集されている。授業で使えるので買ってきた。

絵画の他に、家具、食器、ブラウン家の蔵書(18~19世紀のルソー、ヴォルテール、モンテスキュー、ゲーテ等々)が展示されている。


絵画は、コロー、ブーダン、ピサロ、ルノアール、シスレー、モネ、ルドン、カサット、ドガ、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ボナール、フラゴナール。

コローはアルバノの女性、ナポリ。ピサロは、収穫、モンマルトル。ルノアールは10数枚あって、女性の肖像画、ボート、アネモネとバラ、読書する少女。シスレーは、モレ教会。ドガは、女性ヌード。セザンヌもたくさんあって、ポントワーズ、水浴、シャトーノワール、リンゴ数点。なかなかの見物。

バーデンにこんな美術館があるとは知らなかったので、行って良かった。