Monday, August 20, 2018

ヴィンタトゥール美術館散歩


4年ぶりにヴィンタトゥール美術館ラインハルト館を訪れた。前回のメモは下記。

ヴィンタトゥール美術館散歩(3)


夏祭りのため駅前や旧市街は観光客で賑やかだった。土曜日はワイルドセンターで鹿や狼や猪やバファローを見てきた。駅からバスで10分あまり、緑あふれる公園の真ん中がワイルドセンターになっている。日曜日に美術館へ。

ヴォルフ、アガセ、カラーメから、アンカー、ホドラー、ジャコメティまで堪能。3階は特別企画展「オランダの山々――オランダの平野からアルプスへ」をやっていた。「オランダに、絵になるような山はあったかな」と思いながら、階段を上る。ハッケルト、ブリューゲル、マイヤー、ヴォルフ、カラーメ等々が並ぶ。「オランダの山」の絵はほとんどない。オランダの画家が描いたアルプスや、スイスの画家たちが描いたアルプスがメイン。

「オランダの山」はあくまでも概念的表象に過ぎないが、16~17世紀に花開いたフランドルの画家たちは、オランダ、イタリア、そしてアルプスをそれぞれのイメージの世界で描きあげていた。17世紀のヤン・ハッケルトとコンラド・マイヤー。18世紀のフェリクス・マイヤー、カスパー・ヴォルフ、アベリス。19世紀のビーダーマン、アレクサンドル・カラーメ。それぞれの画家のイメージと技法の中で、山々が姿を変えていく。アルプスがひときわ高くそびえていく。

ここでは自然のシンボルのアルプスがスイスの国民的シンボルに変化していく。19世紀の若き連邦国家の国民的シンボルとなったアルプス。それを警鐘・発展させたホドラーの作品はここには展示されていない。一つ下の階の常設展にはあったが。