Friday, March 27, 2026

奴隷条約100周年(03)

奴隷条約100周年(03

 

326日、国連総会が奴隷制に関する決議を採択しました。

奴隷貿易への賠償求める決議、国連総会が採択 日本は棄権、米国反対

https://www.asahi.com/articles/ASV3V0FYTV3VUHBI033M.html?msockid=39656b98262d63d91b7179fe27c76213

1990年代、国連国際法委員会で、「植民地支配犯罪」を国際犯罪にしようとしましたが、旧宗主国等の反対で挫折しました。

2001年のダーバン会議の時、第3世界諸国は「植民地支配は人道に対する罪だった」と頑張りましたが、最終文書のダーバン宣言では「植民地時代の奴隷制は人道に対する罪だった」にとどまりました。

https://www.hurights.or.jp/wcar/J/govdecpoa.htm

今回は、同じことを国連総会で決議した上で、賠償と謝罪の具体的取り組みを求めた点が重要な成果と言えます。

この間、ダーバン宣言のフォローアップ作業が、先進諸国のサボタージュのため、進みませんでした。

国連ウエブサイトから簡潔に紹介します。

「国連決議は、奴隷制という『歴史的悪行』に賠償を促した」

ガーナが提出した決議に賛成123、反対3(アルゼンチン、イスラエル、アメリカ)、棄権52(日本も棄権)

ガーナ大統領ジョン・ドラマニ・マハマは、アフリカ54カ国を代表して、「今日、真実を確認し、癒しと賠償の正義への途を追求して厳粛に連帯しています」と述べた。

「盗まれ、縛られ、船積みされた」

400年もの間、アフリカから数百万の人々が盗まれ、縛られ、新世界へと船積みされ、綿、砂糖、珈琲園で働かされた。人間性を否定され、名前を奪われ、搾取され、黒人に対する人種主義と差別が今日まで続いている。

決議は「奴隷にされたアフリカ人の取引は人道に対する最も重大な犯罪である。規模、期間、組織的性格、残酷さは世界史に特筆される。

「奴隷制の被害者のスピリットは、いまこの瞬間、この会場に、ある。彼らが耳を傾けているのはたった一つの言葉、正義である」と、バルバドスの栄誉ある詩人エスター・フィリップスは述べた。

アメリカの反対理由は、国連の任務は国際の平和と安全保障であって、個別の課題ではない。当時の国際法に下では違法でなかった歴史的悪行についての賠償の権利は認められない、というものである。

国連総会議長のアナレナ・ベルボックは、国連憲章と世界人権宣言に注意を喚起した。

国連事務総長アントニオ・グテーレスは、奴隷制の継続する遺産として不平等と人種主義に言及した。

「賠償の正義なしに平和はない」

バルバドスの詩人エスター・フィリップスは、自分の詩を朗読し、「奴隷制の被害者のスピリットは、いまこの瞬間、この会場に、ある。彼らが耳を傾けているのはたった一つの言葉、正義である」と述べた。