Wednesday, March 05, 2014
死刑冤罪ブラッドワースさん、国連で証言
3月5日、国連人権理事会は死刑問題パネルを開いた。バン・キムン事務総長のビデオメッセージ、ナヴィ・ピレイ国連人権高等弁務官のあいさつに続いて、パネルディスカッション。司会はニコラ・ニムチノフ・フランス大使、パネリストは、ヴァレンティン・ジェノンタン・アゴソウ・ベニン司法大臣、カージャ・ルイシ・モロッコ各界議長、カーク・ブラッドワース「無実の証言者」、アスマ・ジャハンギル・国際死刑廃止委員会副議長。
カーク・ブラッドワースは「アメリカの死刑制度は崩壊している」と始めた。メリーランドでの殺人事件で他に証拠がないがDNA鑑定により陪審が2度(なぜか2度で、合計24人全員が、と言っていた)全員一致で死刑。9年間獄中にいて、無実を訴えたのでひどい目に遭ったことも。最後にDNA鑑定で無実と分かり釈放された。死刑廃止と獄中暴力を訴える。最後に「毎日、みんな、不正義を見続けているのに、放置してはいけない。私に起きたことは、アメリカでは誰にでも起きる」と言って、しめくくった。私は「日本でも」と呟きながら、盛大な拍手に加わった。30年前、免田栄さんのお話を伺った時と同じ鳥肌。
パネラーのアスマ・ジャハンギルは以前、国連人権理事会の恣意的処刑特別報告者だった。亡くなった松井やよりさんが尊敬する女性活動家だ。いまは死刑反対運動のNGOで活躍。報告でアジア各国の死刑状況を説明し、日本については袴田事件に触れた。