Tuesday, August 24, 2021

スガ疫病神首相語録52 ブルーライト・ヨコハマ

8月24日、福岡地裁が工藤会総裁に死刑を言い渡した。

同日、東京電力の放射能汚染水放流計画の準備が進められた。

同日、新型コロナの緊急事態宣言地域の拡大が迫られた。

同日、混迷するアフガニスタンから邦人退避のため、自衛隊の輸送機がアフガニスタンに向けて飛び立った。

同日、東京パラリンピック2020が開幕し、ガースーとユリコが出席した。

 

 

――いや~今日は大変な日だった。さすがに疲れたね。さあ、パンケーキの時間だ。

 

♫♫ ヨコハマ~たそがれ~ホテルの~小部屋~~

 

――おっと、電話だ。誰だろう。ハッチャンか。ハッチャン、市長選、残念だったね。うん、記者会見では「大変残念な結果。謙虚に受け止めたい」と言うしかなかったよ。ヒコサブロー先生にお世話になって政界入りした私だから、息子のハッチャンを国家公安委員長に抜擢したんだよ。ハッチャンが国家公安委員長を辞任して市長選に出るとは思いもよらなかった。ハッチャンが「IR反対」と言ったときには一瞬耳を疑ったけど、他ならぬハッチャンだから選挙応援させてもらったよ。周囲は「政府がIR政策を進めているのに、首相がIR反対のハッチャンを推薦するのはマズイ」などと言われたけど、構うことはない。身内最優先はガースー政権の基本方針だ。自助、共助、そして公助だからね。ヒコサブロー先生と私とハッチャンの仲だ。自助、共助に加えて、首相の立場を利用して公助もつけたんだけど、逆風が吹いてしまった。シンゾーがモリ・カケ・サクラでドジを踏んだために身内優先原則が揺らいだけど、身内ファーストは自民党の公理だからね。いいんだ、いいんだ、IRは他でなんとかなるだろう。大阪イシンのヨッシーが身内でもないくせに子どもの使いを買って出てくれたからね。それに、IR実現の時まで私が首相かどうかわかりゃしないし。

 

♫♫ 港の~ヨーコ~ヨコハマ~ヨコスガ~~

 

――この着メロは特注なんだよ。本当は、港の~ヨーコ~ヨコハマ~ヨコスカ~~なんだけど、最後を「ヨコスガ~~」にしてもらったんだ。何? 横車のスガかって? そりゃあ、横車だろうが縦車だろうが斜め車だろうが、なんでも押すよ。もしもし、カツマタさん、随分と久しぶりですね。お元気ですか。えっ、80歳を過ぎるとなかなかって、そんなことはないでしょう。いつまでも矍鑠としてご活躍いただかないと。で、今日はどうされましたか。えっ、福岡地裁判決に驚いた。どうしたんですか。暴力団の工藤会にお知り合いでもいましたか。判決理由? ああ、たしか「暴力団の工藤会のような上意下達の厳格な組織では、総裁の決定なしには物事は動かないから、事件は総裁の責任だ」って。組織犯罪対策の立派な判決ですよ。しかも、死刑ですからね、フフフ。えっ、「なんてことしてくれたんだ」ですか。どうしたんです。なになに、「東京電力のような上意下達の厳格な組織では、会長の決定なしには物事は動かないから、原発メルトダウンは会長の責任だ」って、そうなりますね、フフフ。「会長は何も知らなかったことにしているのに、なんて判決だ」って、そう言われても、裁判所に首相が口出すわけにはまいりません。まあ、パラリンピックも始まったことですし、そう気になさらず、応援に励んでください。無観客ですが、なんなら関係者席に入れるようにしますよ。放射能汚染水はしっかり海に流しますから、判決は水に流してください。

 

♫♫ 山手の~ドルフィンは~静かな~レストラン~~

 

――根岸のドルフィンと言えば、ドルフィンソーダだ。たまには晴れた日に根岸森林公園の高台から海を眺めたいものだ。さてさて、電話の主はニカイさんか。もしもし、ニカイさん、総裁選ではお世話になります。アベさん、アソーさん、ニカイさんのご支援をいただければ鬼に金棒、スガに棒読みです。えっ、読み飛ばすのは1頁にとどめろですか。はい、2頁読み飛ばすとさすがに提灯持ちの記者たちも困るでしょう。えっ、キッシーが「総裁選で、志ある人は手を挙げるべき」と言ったんですか。そうですか。志のないキッシーが「志のある人は手を挙げて」ですか。ギャグのつもりでしょうか。シモちゃんやサナエやセイコでは敵に不足ありですし、イシバカは早々に退散しましたから、キッシーくらい出てくれないと選挙になりません。はい、勝つ前に甲の尾を占めて、新型コロナ対策に精を出します。えっ、「勝って兜の緒を締める」ですか。はい、メディア対策は万全です。何しろ今頃になって「新型コロナは災害級だ」なんて言ってる始末です。死者が1万5000を超えたのに、ようやく「災害級だ」なんて後手もいいところ。後手後手と言われた私のはるか後塵を拝しているのですから、御用マスコミには呆れます。志のない手合いはこれだから、自己チュー、身内最優先という強い志の私にとっては応援団。イソコさえいなければ100%なんですが。

 

♫♫ 街の灯りが~とてもきれいね~ヨコハマ~ブルーライト~ヨコハマ~~

 

――おやおや、こんな時間に、またまた電話。えっと、この番号はシイ委員長じゃないか。珍しいな。そうか、政府が自衛隊機のアフガニスタン派遣を決めたので、抗議の電話だな。用心、用心、居留守を決め込むことにしよう。何しろ、シイ委員長ときたら、1時間でも2時間でも唾を飛ばして猛烈な抗議をしてくるからな。携帯電話の向こうで唾が飛んでる音が聞こえるくらいだ。こちらが何か言おうとしても一切聞いてくれない。問答無用で怒鳴るんだから。対話の精神がないというか、謙譲の美徳がないというか。今夜は線状降雨帯の豪雨警戒警報だね。霰注意報も出てるかな。あの勢いで喋り捲られたら安眠妨害じゃないか。君子危うきに近寄らず。せっかく懐かしい石田あゆみの着メロだったのに、気分台無しだ。無視して、ゆっくり寝よう。

 

♫♫ 街の灯りが~とてもきれいね~ヨコハマ~ブルーライト~ヨコハマ~~

 

――はいはい、留守電にして、お休みなさい。