Wednesday, April 29, 2026

国家に喧嘩を売る女 金子文子

 映画『金子文子 何が私をこうさせたか』(監督・浜野佐知)をようやく観た。

https://eiga.com/movie/104265/

『金子文子と朴烈』(監督・イ・ジュンイク)は素晴らしかったが、浜野監督は不満を持ったらしい。

金子文子に絞って、死刑判決から獄中での自死に至るまでの121日間を描いた本作品は、文子の思想の変遷をたどる。「菜葉菜が主演を務め、最後まで国家権力に反逆した文子の魂の叫びを体現。」とされる通り、反逆の短歌を一つの導きとして、文子の苦悩と闘いを鮮やかに描き出す。

「何が私をこうさせたか」「私は私を生きる」――山田昭次、徐京植、鈴木裕子、亀田博らが論評してきた文子の人生と思想を、いま、どのように描くのか。

「現に在るものをぶち壊すのが私の職業です。」

浜野佐知編『国家に喧嘩を売る女 金子文子』(皓星社)を受付で購入した。読むのが楽しみ。

https://libro-koseisha.co.jp/about/

私は旧著『非国民がやってきた!』(耕文社)で文子と朴烈を取り上げたが、そこでは鈴木裕子の所説を引用紹介した。

単に異端の「事件」としてではなく、日本思想史に位置付ける研究が望まれる。

映画製作に協力した亀田博は、救援連絡センターの機関紙『救援』に「大逆事件の救援史」を連載している。