Monday, May 02, 2022

超越者に従う自由(第10章 ユーヌス)

超越者に従う自由(第10章 ユーヌス)

 

中田考監修『日亜対訳クルアーン』(作品社、2014年)

10章は預言者ユーヌス(ヨナ)の名前が冠されているが、万物の創造者で、人間を真理に導くアッラーの偉業が説かれる。

善を尽くした者には至善があり、悪事をした者には悪事の報いがある(102627)

「そして彼らの大半は憶測に従っているだけである。まことに憶測は真理の代用には全く役立たない。まことにアッラーは彼らのなすことをよく知り給う御方。」(1036)

「人々よ、おまえたちにはすでにおまえたちの主からの訓告がもたらされた。胸中にあるものの癒し、そして信仰者への導きと慈悲が。」(1057

「また復活(審判)の日、アッラーについて虚偽を捏造した者たちの思いは何か、まことにアッラーは人々に対する御恵みの持ち主。だが、彼らの大半は感謝しない。」(1060)

「まことに、アッラーについて虚偽を捏造する者たちが成功することはない。」(1069

真理の生成も基準もアッラーにあり、憶測に従い、嘘を唱えることを戒める。超越者の権威に従うことが求められる。超越者の権威に従うことによって、人々は自由を獲得する。