Monday, July 25, 2022

講演レジュメ「人種差別禁止法をつくろう」7.26

「生きる力、つながる力、考える力」第2

2022726日(火)午後1時~

ステッチ(玉川上水駅)

 

人種差別禁止法をつくろう

――辛淑玉さんのDHC「ニュース女子」名誉毀損裁判を手がかりに

前田 朗(朝鮮大学校法律学科講師)

 

 

1 「出自に着目した誹謗中傷」

       「人権の現場から5」

  ・東京地裁判決

  ・東京高裁判決

  ・判決を引き出した力――辛淑玉さんの闘い

              弁護団の闘い

              支援の輪

  ・当たり前の判決を得るために、なぜこれほど苦労するのか

 

2 ヘイト関連裁判の現状

年表

主なヘイト・クライム/スピーチ事件裁判

https://maeda-akira.blogspot.com/2022/06/blog-post_15.html

 

3 ヘイト関連事件の歴史と現在

年表

主なヘイト・クライム/スピーチ関連年表

https://maeda-akira.blogspot.com/2022/06/blog-post_16.html

 

4 差別とヘイトを許容する現行法

  ・差別禁止は憲法第14条のみ

  ・日本国憲法の限界

  ・差別の根拠としての日本国憲法

     ・天皇制と国民主権

     ・国民概念(憲法第10条)と「国民の権利」論

     ・外国人の権利規定の削除

     ・女性の権利規定の大幅削除

  ・女性差別撤廃条約批准と国内法

     ・男女雇用機会均等法、男女共同参画基本法

  ・人種差別撤廃条約批准と国内法

     ・ヘイト・スピーチ解消法、障害者差別解消法、部落差別解消法、アイヌ新法

 

5 差別とヘイトを助長する法律学

  ・差別禁止法を求めない憲法学

     ・身分差別としての天皇制批判の欠如

     ・歴史認識問題(=院略戦争・植民地支配問題)の混迷と無視

     ・「国民」概念への臣従

  ・ヘイト規制に反対する憲法学

     ・マジョリティの特権擁護と表現の自由論

     ・民主主義とレイシズムは両立するか

     ・人間の尊厳を認めない憲法学

 

6 差別国家の現在

――国際人権機関からの改善勧告

       ➡『さようなら!福沢諭吉』

  ・人種差別撤廃委員会

  ・国際自由権委員会

  ・女性差別撤廃委員会

  ・子どもの権利委員会

  ・国連人権理事会・普遍的定期審査

 

7 人種差別禁止法の提唱

       『さようなら!福沢諭吉』

  ・前史

  ・外国人・人権法連絡会案

  ・部落解放・人権研究所案