http://maeda-akira.blogspot.ch/2015/01/blog-post_13.html
*訂正*
Jajioという方からご指摘がありました。下記の私の見解に不正確な部分がありますので、訂正します。
「フランスは、ヘイトスピーチの法規制はあるものの、宗教は含まれていない。」というのは誤りです。フランス刑法のヘイトスピーチ規定には宗教的動機も含まれます。
例えば、刑法第624-3条は「その人の出身、又は特定の民族集団、国民、人種又は宗教の構成員であるか構成員でない――現にそうであれ、そう考えられたものであれ――ことに基づいて、人又は集団に公然性のない中傷をすれば、第四カテゴリーの犯罪に設定された罰金を課す。ジェンダー、性的志向、障害に基づく公開ではない中傷も同じ刑罰を課す」と規定しており、宗教が含まれています。
私の勘違いの原因は、第1に、エマニュエル・トッドが新聞インタヴュー記事で、パリ銃撃事件について表現の自由を強調する見解を述べる中で、表現の自由の絶対性を指摘し、宗教的なヘイト・スピーチはないと述べたのに引きずられたことです。トッドほどの人物が述べているので、確認作業を怠りました。第2に、過去十数年の人種差別撤廃委員会へのフランス政府報告書を見ると、宗教的ヘイト・スピーチの実際の処罰事例がないこと、このことを記憶していたためです。以上の二つから即断してしまい、上記の不正確な記述をしました。訂正して、お詫びします。