第3パネルは、セシル・アプテル国連人権高等弁務官事務所・法の支配と民主制局長が司会、ジェノサイド予防のための早期警告の強化を論じた。パネラーはジェノサイド予防特別顧問、イルーゼ・ブランド・ケーリス国連事務総局人権アシスタント、ファビアン・サルヴィオリ真実・正義・補償特別報告者である。
特別顧問は、ジェノサイド予防のための早期警告について、大虐殺犯罪を分析する枠組みを研究し、リスク要因を確認していると述べた。政治意志とリーダシップが重要であり、ジェノサイド予防を国連の仕事の中心に置くべきだという。国連ヘイト・スピーチ戦略・行動計画は新型コロナの文脈でヘイト・スピーチを論じている。ソーシャル・メディア企業とともに、ヘイト・スピーチに反対する市民社会を支援する。安保理事会及び人権理事会も重要であり、人権理事会に市民社会組織の参加がより重要である。人権理事会UPRも同様に重要である。
ケーリスは、大虐殺犯罪は人権侵害の最終形態であるとし、持続可能な発展と持続可能な平和に向けた前進を破壊するという。保護が予防の最良の形態であり、保護のための課題を発展させるべきである。2030年のSDGsの履行に人権課題を結びつける。
サルヴィオリは、大虐殺犯罪の発生を避けるための説明責任の重要性を指摘する。各国には過去の残虐行為についての説明責任がある。平和の文化を促進する教育の重要性を最新報告書で示した。ジェノサイド予防特別顧問との協力を続けている。
その後、ベルギー、中国、キプロス、ギリシア、インド、ポーランド、イギリス、EU、国連女性連合が発言した。
最後に、司会がまとめの発言をした。ジェノサイド予防には第一に各国に責任があるが地域的国際的協力も重要である。移行期の司法を補完するため、刑事責任を問い、法的制度を確立する必要がある。記録資料を残し、記憶、博物館、教育も重要である。ヘイト・スピーチ、不寛容、反ユダヤ主義、その他のレイシズムの原因を解明する必要がある。